【綾子の視線】畑岡さん 力まず臨めば優勝できる メジャーで戦う上で言いたいこと

  • デイリースポーツ online
  • 更新日:2020/09/17

「米女子ゴルフ・ANAインスピレーション・最終日」(13日、ミッションヒルズCC=パー72)

21位で出た渋野日向子(21)=サントリーは1バーディー、5ボギー、1ダブルボギーの78と崩れ、通算2オーバーの51位で4日間の戦いを終えた。畑岡奈紗(21)=アビームコンサルティング=は69と伸ばし通算9アンダーの7位に入った。河本結は77で7オーバー69位。29歳の李ミリム(韓国)が67をマークし、通算15アンダーで並んだブルック・ヘンダーソン(カナダ)、ネリー・コルダ(米国)をプレーオフで退けた。初のメジャー優勝でツアー4勝目。デイリースポーツ評論家の岡本綾子氏(69)が大会を振り返った。

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久々に面白い優勝争いを見ました。コルダさんとヘンダーソンさんの一騎打ちかと思いきや、伏兵現る。テレビ解説をしている時によく「このホールで逆転もある」なんてことを言いますが、それが現実になった感じ。李ミリムさんの18ホール中、3ホールでチップインなんて本当にミラクル!!優勝する人は奇跡を起こすものなんですね。

彼女たちの高く集中力を保ったプレーの中で、ミスをした時の遠くを見るようなまなざし…心情的にグッとくるものがありました。私自身、このコースは何度もプレーしてよく知っているということもあり、思わず自分もフィールドに立ち、一緒に戦っているような気持ちになりました。自分の球筋を思い描き、あのピン位置ならあそこにボールを落とせば寄っていく-なんて。でも、私もクラブを置いてはや十数年。自分がプレーしているような感覚からは早く離れたいものです(笑)。

7位に入った畑岡さんはやはり実力がありますね。大会が4月から9月に延期となったことでラフは例年より長くなっているので、フェアウエーを外したらピンを狙えない。そこをちゃんと頭に入れてティーショットを打っていました。自信を持って次のトーナメントに向かえばいいし、また優勝もできると思います。

ただ、メジャーで戦う上で彼女に言いたいのは「思い込まない、力まない、入れ込まない」-。これは現役時代の私にも言えたことです。まわりから注目され、期待されると、自分で自分の肩に力を入れてしまう。いつもは一歩先にポジティブなことばかり見えていたのに、なぜかネガティブな面が目につくようになる。負の要素ばかりが増えてしまうものです。注目されるとどうしても力は入るのですが、そこを何とか力まずに臨めるようになってほしい。

一方で渋野さん、河本さんはまだまだ経験不足ですから、仕方がない面はあります。2人とも米本土でのメジャーは初出場ですから、まるでランドセルを背負ってやってきたようなもの。そこにいっぱい、いっぱい、入りきらないぐらいの宿題を持ち帰ったことでしょう。米ツアーでやっていくならあれも、これもと欲はどんどん出てきます。大会を終えて、いろんなものが見えてきたでしょうから、まずは持ち帰った宿題を一つ一つ消化していくことです。いつの日か、日本人選手同士で優勝争いをしている姿を見たいなと、心から期待しています。

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