ヤクルトは21日、現役時代に左腕エースとして通算93勝を挙げた球団OBの安田猛(やすだ・たけし)氏が、20日午前2時半、胃がんのため、東京都内の自宅で死去したと発表した。73歳。葬儀・告別式は家族葬で執り行う。
安田さんの訃報を受け、元ヤクルト投手の楽天・石井監督は「高校生だった僕に親身になってプロのノウハウ、いろんな技術向上を教えていただいた」と語った。1992年にドラフト1位で入団した同監督は1軍投手コーチだった安田さんのもとで1年目から12試合に登板(0勝0敗)。日本シリーズ第3戦(対西武)では先発に抜擢(ばってき)された。「最初に携わったコーチが安田コーチで、プロの一歩目を踏めた僕は幸せだった」と感謝した。