『【推しの子】』石見舞菜香が「バズ」を生んだあかねの演技 ファン&関係者から絶賛の声

『【推しの子】』石見舞菜香が「バズ」を生んだあかねの演技 ファン&関係者から絶賛の声

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  • 更新日:2023/05/26
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『【推しの子】』©︎赤坂アカ×横槍メンゴ/集英社・【推しの子】製作委員会

5月24日に放送されたアニメ『【推しの子】』第7話にて、石見舞菜香が演じる“アイになりきった黒川あかね”が大きな話題となっている。放送直後、タイトルの「バズ」をなぞらえるかのように、Twitterでは「黒川あかね」がトレンド入り。アイのトレードマークとも言えるキラキラと輝く瞳、飄々とした華のある言動……あかねは持ち前の演技力で、見事にアイになりきっていた。

参考:井上ほの花×田村睦心×石見舞菜香が夢をくれたアニメを語る 声優として「恩返ししたい」

そのクオリティは、原作作画の横槍メンゴからも「あの一瞬でアイに再会するアクアの気持ちになってしまい、泣きそうになった」と石見に向けて絶賛の言葉がかけられるほど。アイではないのに、アイを感じさせる。石見のあかねの演技に釘付けになったのは、アクアだけではなく、テレビの前の視聴者も同様だろう。“演じているあかねを演じる”難易度の高さはおそらく相当なものだろうが、不自然さや違和感は全く感じられなかった。

今回、アイを憑依させたあかねの演技で改めて注目を集めた石見だが、これまでも『お隣の天使様にいつの間にか駄目人間にされていた件』の椎名真昼役をはじめ、『ウマ娘 プリティーダービー』のライスシャワー役や『フルーツバスケット』の本田透役など、数々の人気作品に出演してきた。特に、今年3月に公開した劇場アニメ『らくだい魔女 フウカと闇の魔女』では、主人公フウカをそばで優しく支える友人・カリンを演じ、ほんわかとした外見に秘められた芯のある内面を丁寧に表現した。石見の透明感のある声は、聴く人を包み込むような優しさを感じさせる。

また、石見といえば喜怒哀楽の様々な感情を声だけで表す、心の波を細やかに表現する演技にも定評がある。第6話までは暗い表情が続いていたあかねが、仲間と一緒に苦難を乗り越え、今回“化ける”に至ったまでの演技の幅を振り返っても、石見の実力を感じられるだろう。石見の感情を繊細に表現する演技は、観る人の心を動かし、アニメの世界へ私たちを一気に惹きつける。

第7話の終わりでは、「演技の世界で頑張っていきたい」と語るあかねが、アイの演技によってこれから大逆転を起こす空気が漂っていた。過去のインタビューでは「声を届けることで、今度は私が誰かのために明日も頑張るための夢を作って、お返しをしていきたい」と語っていた石見。(※)辛い思いをしたあかねだからこそできる、自分だけの武器で勝ち上がっていくサクセスストーリーは、どこかの誰かの“明日も頑張るための夢”になっているのかもしれない。

作画からストーリーまでさまざまな要素で、毎週やむことなく評価が上がり続けている『【推しの子】』だが、声の演技にここまで大きな反響があった回は今までになかった。石見の演技からは、声の表現というアニメ化の最大の魅力を改めて感じさせられる。他のメインキャストの演技も素晴らしい作品であるからこそ、岩見という声優の「演技力」が評価されたことが、『【推しの子】』がアニメ作品として新しい評価の扉を開くきっかけになったのではないだろうか。

■参考
※ https://realsound.jp/movie/2023/04/post-1293732.html
(文=すなくじら)

すなくじら

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