石丸幹二・安蘭けいらが立ち上げる“パラレルワールド”「蜘蛛女のキス」幕開け

石丸幹二・安蘭けいらが立ち上げる“パラレルワールド”「蜘蛛女のキス」幕開け

  • ステージナタリー
  • 更新日:2021/11/26

ミュージカル「蜘蛛女のキス」が明日11月26日に東京・東京芸術劇場 プレイハウスで開幕。これに先駆け本日25日、フォトコールが行われた。

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ミュージカル「蜘蛛女のキス」より。

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本作は、作家マヌエル・プイグの小説を原作としたミュージカル。「キャバレー」や「シカゴ」などのヒット作を生み出してきたジョン・カンダーとフレッド・エブが、それぞれ音楽と歌詞を手がけている。舞台は、ラテンアメリカにある刑務所の一室。映画を愛するゲイのモリーナ(石丸幹二)は、社会主義運動の政治犯バレンティン(相葉裕樹村井良大)と同室になる。2人はお互いを理解できず激しく対立するが、時を重ねるうちに次第に心を通わせていく。

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フォトコールでは2つのシーンが披露された。まず上演されたのは、石丸演じるモリーナと相葉演じるバレンティンの初対面を描く、冒頭の約17分間だ。石丸はウィンドースタイリストのモリーナがおしゃれへの愛を語る楽曲「ドレスアップ」を夢見るような表情で歌い踊り、モリーナのチャーミングな一面を表現。安蘭けいは黒いドレスの蜘蛛女としてミステリアスな存在感を放ったほか、ピンク色のドレスでオーロラに扮して「オーロラ」を華麗にパフォーマンスした。またモリーナとバレンティンの言い合いを表すナンバー「ブルーブラッド」では、相葉演じるバレンティンが声を荒げながら徹底的にモリーナを拒絶し、2人の相容れなさを示した。

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続いて披露されたおよそ5分間のシーンでは、舞台に石丸扮するモリーナ、村井扮するバレンティン、男性キャストが演じる囚人たちが登場。すし詰めにされた彼らは鉄格子を握りしめながら、刑務所の壁の外にいる大切な人々への思いを歌うナンバー「嘆きの壁3」を歌唱する。村井はバレンティンの恋人・マルタへの思いを切なく歌い上げ、観る者を惹きつけた。

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フォトコール後に行われた取材会には、石丸、安蘭、相葉、村井、演出の日澤が登壇。見どころを尋ねられた石丸は「『全編です』と言うと大ざっぱですが(笑)、オーロラが繰り広げるショーが素敵です」と回答。石丸は、男性キャストが多い稽古場だったことに触れて「男所帯の部活のようで、あっという間に強いチームワークができた。安蘭さん、香寿(たつき)さん、小南(満佑子)ちゃんという女性陣がそろうと、そこだけ花が咲いたようでした」と笑い交じりに振り返る。上演に向け石丸は「コロナ禍ではありますが、状況回復の兆しも見えてきました。よろしければ客席で、私たちが作る“パラレルワールド”をご覧いただけたら」とメッセージを送った。

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安蘭は作品の見どころを「私は早替わりが多く、1幕だけで8回あります。どうぞお見逃しなく」とアピール。上演に向けては「モリーナとバレンティンのお芝居や結末を観て、『愛って何だろう』と考えさせられる作品です。ぜひ劇場でその“愛”を目にしていただけたら」と呼びかけた。

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相葉は「対立していたモリーナとバレンティンがどう混ざり合っていくかを観てほしい」「愛について普遍的なテーマがある作品だと思う」とコメント。また稽古場で印象に残ったことを尋ねられた相葉は、石丸がカンパニーメンバーにマスクガードをプレゼントしたとエピソードを紹介する。相葉は「ガードを着ければ歌ってもマスクが張りつかないので助かりました」と感謝を述べ、「僕や(村井)良大は、稽古用のサルエルパンツもいただいた。(石丸)幹二さんのお心遣いがありがたかったです」と笑顔を浮かべた。

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本作について「緩急が激しい作品」と言うのは村井。村井は「暴力的なシーンや色気を感じさせるシーンが続いていくと、だんだん舞台上に魅惑的な世界が広がっていくのが面白い」と作品の魅力を分析する。さらに村井は「いろいろな方と一緒に観て、意見交換をしてもらえたら。この作品には、現代のコンプライアンスから見るとひどいセリフがたくさん出てくる。かつて実際にそういう時代があったことを肌で感じてもらえると思いますし、それを観て何かを体感してほしい」と思いを口にした。

初めてグランドミュージカルの演出に挑む日澤は「皆さんに助けてもらい、ここまで来た」と感慨を述べ、「モリーナとバレンティンが共同生活をする中で過ごす濃密な時間や、それぞれの思惑、葛藤を丁寧に演出しました。2人の関係がどう変化してどういう結末を迎えるのか、蜘蛛女がどのようにモリーナの運命を後押しするのか、そこに注目してもらえたら」と観客にメッセージを送った。

東京公演は明日11月26日から12月12日まで行われ、17日から19日まで大阪・梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティでも上演される。

ミュージカル「蜘蛛女のキス」

2021年11月26日(金)~12月12日(日)
東京都 東京芸術劇場 プレイハウス

2021年12月17日(金)~12月19日
大阪府 梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ

脚本:テレンス・マクナリー(マヌエル・プイグの小説に基づく)
音楽:ジョン・カンダー
歌詞:フレッド・エブ
演出:日澤雄介
翻訳:徐賀世子
訳詞:高橋亜子
音楽監督:前嶋康明
振付:黒田育世

キャスト

モリーナ:石丸幹二
蜘蛛女 / オーロラ:安蘭けい
バレンティン:相葉裕樹、村井良大

所長:鶴見辰吾
モリーナの母:香寿たつき
マルタ:小南満佑子
マルコス:間宮啓行
エステバン:櫻井章喜

アウレリオ / 囚人 / オーロラの男達(所長役 カバー) ほか:藤浦功一
囚人フエンテス / オーロラの男達 ほか:佐々木誠
アムネスティ国際オブザーバー / 囚人エミリオ / 看守 / オーロラの男達(マルコス、エステバン役 カバー) ほか:俵和也
ガブリエル / 囚人 / オーロラの男達 ほか:伊藤広祥
脱走囚 / 囚人カルロス / オーロラの男達 ほか:半澤昇
オーロラの男達 / 囚人 ほか:当銀大輔
オーロラの男達 / 囚人レイモンド / 看守 ほか:荒木啓佑
オーロラの男達 / 囚人 / 看守 ほか:矢内康洋
オーロラの男達 / 囚人 ほか:橋田康

モリーナの母 / マルタ役 スウィング:小島亜莉沙
オーロラの男達 / 囚人達 スウィング:上條駿

※相葉裕樹と村井良大はWキャスト。

※初出時、公演情報に誤りがありました。訂正してお詫びいたします。

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