
中日・石川昂
これぞ4番の仕事だ。中日は26日のDeNA戦(バンテリン)に1―0で接戦を制し、3連勝した7日の巨人戦以来となる2連勝を飾った。
ひと振りでチームを勝利に導いたのは、石川昂弥内野手(21)だ。0―0の4回に相手先発のガゼルマンの初球、144キロツーシームを一閃すると、打球は左翼席へ突き刺さる5号ソロ。値千金の一打に「手応えは良かった。思い切って振れたので、いい結果になりました」とお立ち台で笑顔を見せた。
1年前の悪夢を振り払う一発となった。昨年5月27日のオリックス戦(京セラ)で左ヒザを負傷し、その後、7月に前十字靭帯(じんたい)再建手術を受け、長期のリハビリ生活を余儀なくされた。それでも「リハビリをやっている時は長かったけど、今となればあっという間だった。良かったと言ったら違うが、この期間も無駄ではなかったなと思っている」と吐露する。
昨季の自己最多に並ぶ5本塁打を放ち、今季との違いを問われると「調子があまりよくなくても、ホームランが出てることでは」とし「やっぱりけがをしている間に、腕の使い方をずーっと1年間やっていたのもある。その中でいろいろ去年経験したこともそうですし、いろんな面で余裕があるので、それが今年はいいのかな」と明かした。
若き竜の和製大砲が本塁打を量産し、チームの勝利に貢献するつもりだ。
東スポWEB