【偏愛日記】いつだって卵焼きに心は温められる

【偏愛日記】いつだって卵焼きに心は温められる

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  • 更新日:2023/05/26

偏愛日記、かなり久しぶりの更新になっちゃいました…!

実はネタ自体は下書きにたくさんあるのですが、どれから出そう?と形にならないまま放置されていました。

ここ最近、いろいろなことがドドッと起きていて
自分の心の整理をしたようなnoteばかり出していたのもありますね。

待っていてくれた方いますか?

そんな人がいたら嬉しいなと思いつつ、このnoteでは自分の「スキ」を素直に好き勝手に綴るだけなので自己満足ではありますが、今回は「卵焼き」についてお話しさせていただきます。

過去の記事はすべてこちらに▼

https://note.com/yol00/m/ma3e3740a9c52

卵焼き、とひとことで言っても、味や種類って結構あると思っていて。私の母の卵焼きは砂糖が多めで、白米のおかずになるというよりは卵焼き単体で息をしていた印象です。ウインナーとの相性はかなりよかったなあと思い出します。

醤油よりもケチャップと相性の良い卵焼きの味。子供の頃を思い出す味です。

祖母や祖父がつくる卵焼きは、お酒が強めの、出汁巻き卵と呼ぶのがふさわしいようなもので、サッと作って出てくるというより焼き加減にも混ぜ方にもこだわって時間をかけてつくるような卵焼きでした。

私はどちらの味も大好きだけれど、自分がつくる卵焼きの味はきっとその中間くらいで、甘すぎることもなくお酒が出汁の味が強すぎることもない、そんな卵焼き。

卵焼きの味つけは一貫しているわけではないけれど、出汁をとっている時間もなく簡単に作りたいときに使う材料は大体決まっています。

白だし、料理酒、みりん、砂糖、昆布つゆ(気持ち程度)、水(少々)

この調味料の配分がうまい具合にいうと、簡単でかなりおいしい卵焼きが出来上がるのです。水は入れるときと入れないときがあるけれど、硬めではなくふわっとした卵焼きを味わいときは水は必ず入れています。

料理酒は、できるだけそのまま飲めるようなおいしいお酒を使うと味が格段に違う。野菜炒めや煮物とか、料理全般そうだけれど、卵焼きはとくにそう。お酒(料理酒)の良し悪しが味にダイレクトに出る気がしています。

卵焼きをフライパンに入れたときのジュッという音、卵液が少しずつぷくっと泡を立てるかわいらしさ、疲れた心に元気を与えてくれる色、くるっと巻くときの祈りを込めるようなやさしい人間の手つきや気持ち。

卵焼きは味だけじゃなくて、できあがるまでの工程も大好きです。

自分が作るのももちろん大好きだし、人がつくっているのを見るのも大好き。

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友人が作る卵焼きを撮影したときのもの@大学生

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友人が作る卵焼きを撮影したときのもの@大学生

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卵料理は全部好きだけれど、卵焼きが朝ごはんにあったり、弁当のおかずに入っていると、私は幸福度が全然違うんです。

学生時代も必ず弁当に入れて欲しいものはと聞かれたら迷う余地なんかなく「卵焼き」と即答でした(今もです)

具材とか、特別なものは入れない卵焼きが一番すきだけれど、たまに明太子とかオクラとか、チーズとかあまりのキーマカレーとか入れると、それはそれで特別感があってたまらなく好き。

でもそういう特別感を忘れたくないから、そういう卵焼きはほんとうに、たまにでいいの、と思ったりもします。

同じ卵なのに、卵焼きを焼いてるときの匂いと、目玉焼きを焼いているときの匂いって全然違う。総括して卵焼きの方が好きだけれど、朝の味噌汁の匂いと相性が良いのはなんとなく目玉焼きかもしれないな、なんてことも考えたります。

新しい朝がきたんだなって気持ちにさせてくれるような、不思議で温かい匂い。

どちらにしろ、朝ごはん、の匂いを代表する卵焼きも目玉焼きも、すごいね。

でもね、目玉焼きだって立派だけれど、卵焼きはもっと素敵なんです。和食を代表するおかずでもあるし、定食としても高い人気を誇るし、それでいて、お酒のおつまみとしても大活躍しちゃうの。

居酒屋さんのメニューに「出汁巻き卵」とか「卵焼き」とかあったら絶対に頼んじゃいます。出汁巻きがないお店には「納豆オムレツ」なんてものがあったりして、それもお酒のおつまみとして最高ですね。おうちでもよく作ります。

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@新橋の居酒屋さん

みて、この美しい艶と色。
そしてそれを6等分に上手に切り分ける美しい友達のおてて(関係なし)

添えてあるのが「鬼おろし」というのがわかってらっしゃる!!!!

何もつけなくても味が完成されている卵焼きも愛しているけれど、濃口の醤油と鬼おろしで食べる前提で作られている出汁巻き卵ももちろん好き。

鬼おろしをのせて、醤油を少したらしてひとくち。

恋人や親しい友人の前では幸福度全開な顔して食べられるのですが、それが接待に近いような席であったり、すましていなくてはならない場合、ちょっときつい。

「とてもおいしいですね」と涼しい笑顔で食べることが多いけれど、実はそんな私、

脳内では「ああすべてが合わさって完成される味……!!!!!溢れ出る出汁とたまごの素朴な味を消さない繊細さ!!!!!」と脳内でハッピーダンス(何それ)が繰り広げられてますからね。

顔がゆるゆるになってしまうほどおいしい卵焼きを味わえるお店が、この日本には、たくさんあってほんとうに嬉しいです。幸せです。

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ふわふわな口溶けで甘めの出汁が最高@仙台

これは仙台で出会った出汁巻き卵。

ふわっふわで、あつあつで疲れ切った心と体を口にした一瞬で癒してくれちゃいました。

大根おろしを甘めの出汁にいれてそれを卵焼きにつけたりのせたりして食べたりして、もう頭も心も目の前の卵焼きのことしか考えられなくなるほど絶品でした。

日本酒とも相性抜群!!!!(というかこの出汁巻きに合う日本酒をセレクトして飲んだ)

お酒の味を邪魔しない脇役的な料理という食べ方も、料理を引き立てるお酒、という食べ方も、どちらも最高ではありませんか?ケースバイケースで楽しんでいきたいですね。

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回転寿司のも卵もよく食べちゃう!!!!(外道とか言わないでください)甘くておいしいよね。酢飯とも親和性が高いしね。やっぱり卵焼きってすごいや。

ちなみに、おいしいお鮨屋さん、言うまでもなく出汁巻きのクオリティの高確率で高い。かなり、おいしいです。

……ところで

この偏愛日記は1,500字程度でさらっとと言っておきながら、毎回2,000字超えになっていてスミマセン。もう終わりますからね。

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おうちで作る卵焼き

一緒に住んでいる恋人も「(私)のつくる卵焼き、めっちゃおいしいからだいすき!!!!」と熱烈なラブコールをくれるので、ほぼ毎日つくってます。

なのでうちはとても卵の消費量が多い。

なので、なので!

卵の価格高騰は結構ダメージが大きいものです。ぐっ……1パック300円って何事ですか!

それでも卵焼きは食べ続けますよ。
心の健康のためにもね。

卵焼きを焼く音に耳を澄ませて、ゼロになった朝の匂いに嗅覚を研ぎ澄ませて、舌の感覚は卵焼きにすべてを委ねて、

心はゆっくりと卵焼きに救われていきます。

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