(WBC準々決勝、米国9―7ベネズエラ、18日、マイアミ)2連覇を狙う米国(1次リーグC組2位)がベネズエラ(D組1位)を逆転で破り、ベスト4進出を決めた。米国「9番・遊撃」で出場したトレイ・ターナー内野手(29)=ドジャース=が2点ビハインドの八回に満塁打本塁打を放って、チームの劇的逆転勝利に貢献。米大リーグ公式サイトはこの日、「ターナー、素晴らしい一振りでUSAを準決勝に導く」との見出しで速報した。
文句なしの一発だった。地鳴りのようなスタンドの大歓声を背にカウント2-2から甘いコースに来たチェンジアップを一振りすると、打球はぐんぐんと伸びて左翼席2階スタンドに突き刺さった。打った瞬間ホームランを確信したターナーは、一塁の米国ベンチに向かって飛び上がって喜びを表した。ダイヤモンドを一周するとホーム付近で待ち構えたナインにもみくちゃにされた。
同サイトは「米国代表が最後にWBCで満塁本塁打を放ってから10年の時が過ぎた。そしてトレイ・ターナーがこの日夜、ローンデポ・パークで八回にそれを成し遂げたとき、彼はチームの9-7の逆転勝ちを決定づけて米国の準決勝進出への切符を手に入れ、そしてベネズエラに今大会初の黒星をつけた」と報じた。
興奮冷めやらぬターナーは試合後、「今日はハラハラした。ものすごいエネルギーが球場にあって、僕らも選手としてそれを感じることができたし、ファンもそれを感じていた」とコメントしたという。米国は19日(同20日)の準決勝でキューバ(A組1位)と対戦する。