ものすご〜く地味なのにじつは超絶技巧! 普通の人には伝わらない「超ハイレベル」なドライバーだけができる運転5つ

ものすご〜く地味なのにじつは超絶技巧! 普通の人には伝わらない「超ハイレベル」なドライバーだけができる運転5つ

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  • 更新日:2023/05/26
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この記事をまとめると

■クルマの運転には上手さが周囲に伝わりやすいものとそうでないものがある

■多くの人にとってわかりやすいものの代表格はブレーキング

■今回は地味だけどじつはハイレベルな運転を紹介する

わかる人にはわかるテクニック!

運転の上手さというのは、わかりやすいものとわかりにくいものがあります。自分で運転をする人もしない人も、多くの人にわかりやすいものの代表が、ブレーキング。減速をして最後にカックンと前のめりになって止まると同乗者は不快になるものですが、身体がまったく揺れることなくスーッと止まってくれる人なら「運転上手いなぁ」とすぐにわかるものですね。カーブでの揺れや、MT車ならシフトアップでショックが大きいかどうかなども、わかりやすいポイントといえるでしょう。

では、多くの人にはわかりにくいけど、わかる人にはわかる上手な運転とは、どういったものなのでしょうか。今回は、自分でも運転をする人、クルマ好きな人が思わず惚れるような、地味だけど激ウマな運転をご紹介したいと思います。

1つ目は、よく昔の自動車雑誌の編集部で言われていたのが、「上手な人はコーナーを最小限のハンドル舵角で駆け抜けていく」ということ。ヘアピンカーブだろうがなんだろうが、数cmほどハンドルを切っただけで曲がることができる人が、本当に上手な人なのだと教えられ、そうするにはどんな運転をすればいいのか、必死に上手な人のハンドルさばきを見て、テクニックを盗もうとしたものでした。

するとそこには、カーブのずいぶん手前からの計算されたラインどりと、そのクルマの駆動方式やタイヤサイズなどをすべて掛け合わせるという、とんでもないテクニックが潜んでいたのです。ヘアピンカーブを最小限のハンドル舵角で曲がるには、その道をよく知っていて数百メートル手前からカーブに照準を合わせたラインを走り、減速と舵角を調整しなければなりません。ましてや、初めて走る道でそれができる人はほんのひと握りのドライバーでしょう。カーブのたびにヨイショヨイショとハンドルを大きく回して走る人と比べて、助手席や後席の人にもGがかかりにくく、快適な乗り心地を提供してくれる激ウマ運転なのです。

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2つ目は、東京都の首都高速道路をはじめとする都心部を網の目のように走る道路で、アウトインアウトのラインどりでスムースに駆け抜けていく運転は感動モノです。これは少しでもモータースポーツの基礎を学んだことがある人か、峠道などで自然に身についた人でもなければ、なかなかできないこと。運転が下手な人というのは、カーブの直前にきてから慌ててブレーキを踏み、オーバーステアになって車線をはみ出してしまったり、挙動が乱れてなかなか再加速ができずにもたつくものなのですが、激ウマな運転をする人は車線を絶対にはみ出すことなく、車線内の外側からカーブがいちばんきついクリップポイントという地点を目指し、そこからまた外側に向かって抜けていくラインどりをします。こうすることで、減速や舵角が必要最小限にとどまり、車体も落ち着いてフラットな感覚で走ることができるのです。首都高の運転は、見る人が見れば上手い下手がすぐにバレるポイントと言えるでしょう。

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人としても尊敬できる運転とは!?

3つ目は、バイパスや高速道路などの合流地点で、しっかりと合流車線の先頭まで行きつつ、最小限の舵角でスッと合流できる人。これは、後続の合流車両のことも考え、入れてくれる本線の車両にも最小限のロスしか与えず、とても上手な運転です。これが下手な人や自分勝手な人だと、合流車線の手前でも「あっ、ここで入れそう」と思ったらさっさと合流してしまい、後続車にブレーキを踏ませることになったり、本線の車両は1台入れてあげたのにその先でまた他の車両を入れてあげなければいけなくなるなど、合流地点に乱れを生じさせています。ファスナー方式で、先頭から順番に合流するのがいちばん効率がいいということをわかった上で、本線の車両への影響も小さく済ませるというのが激ウマ運転です。

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4つ目は、狭い道などすれ違いが難しい道で運悪く対向車がきてしまった時に、相手に困るスキを与えないほど瞬時にサッとバックで下がり、空いているスペースを見つけて対向車を先に通してあげる運転。これはもう、運転の技術だけでなく、瞬間的な空間認識能力と記憶力が備わっていなければできないことでしょう。また人間の意識として、せっかく進んできた道を戻るというのは生理的にすごく残念に感じてしまうものだと思いますが、それを率先してやってのけるということは、人としても尊敬できる、まさに惚れる運転です。

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5つ目は、誰にでも普通にできるようで、実際に自分がやってみるとものすごく難しいことが多い、「駐車券を窓から乗り出さずに取る」という運転。これもわかる人にはわかる、激ウマ運転です。駐車場の入口というのは道路から左折や右折をして入ることが多いため、道路から近い場所に発券機があると、どうしてもハンドルを切った状態で近寄らなければならないものです。地下に降りていく螺旋状のエントランスを持つ駐車場でも、なかなか長い直線の先にある券売機というのはないですよね。なので、カーブの形状によってはバンパーやフェンダーをぶつけたくないばかりに、あまり寄せていけないことが多いと思います。でも上手な人というのは、どんなカーブの先にある発券機でも、しっかりと近くに寄せて、手を伸ばしただけでチケットを受け取ります。自分でトライしたことがある人ほど、これを見て「上手いな」と感動するはずです。

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ということで、一見するとそれほど上手なのかどうかわかりにくいですが、じつは感動モノの運転をご紹介しました。見る人は見ていますので、こうした地味なところも丁寧に運転したいものですね。

まるも亜希子

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