
Bリーグチャンピオンシップ決勝の前日会見に臨んだ(左から)千葉Jの原修太、富樫勇樹、琉球の岸本隆一、今村佳太=横浜アリーナ
バスケットボール男子・Bリーグのプレーオフ決勝は、27日から横浜市の横浜アリーナで、東地区優勝の千葉Jと西地区優勝の琉球が対戦し、2戦先勝方式で行われる。千葉Jが優勝した3月の天皇杯全日本選手権決勝と同じ顔合わせ。26日には両チームが会場で前日練習と記者会見に臨んだ。
千葉Jは今季、監督などコーチ陣が新体制となる中でレギュラーシーズンを53勝7敗、リーグ史上最高勝率となる8割8分3厘を残した。シーズン中には24連勝の最多記録もマークするなど〝リーグ史上最強チーム〟との下馬評を受ける。決勝では2季ぶりのリーグ制覇と、天皇杯、東地区とを合わせた3冠を狙う。
「チームとして、すごく自信がある。実力を出せれば勝てる」とは、新体制下でもチームを積極的に引っ張ってきた司令塔の富樫勇樹(29)。自信を示す一方で「何があるか分からないのがチャンピオンシップ。ファイナル(決勝)を何度も経験し、あの空気感の中でいつも通りのプレーをするのは大変とも分かっている。油断なく戦いたい」と気を引き締める。
一方の琉球は昨年、初めて決勝に進出したが宇都宮に2連敗。沖縄返還50周年に花を添えられなかった。そのリベンジを目指し「明日の試合のためにシーズン通して戦ってきたし、それに相当する準備をしてきたつもり。まず明日の試合、最初から全力でプレーする」とPG岸本隆一(33)は力を込める。
昨年の決勝、3月の天皇杯など、目の前の全国制覇に手が届かないできた。それでも岸本は「メンタル的には、程よい緊張感を持ち、リラックスもしている。昨季を経験したことも大きい」と2季連続の決勝進出で余裕も感じている。
「去年、ファイナルで敗れ、(今季は)自分としてはどれだけ周りを巻き込み、いいところを生かしながらプレーできるか、覚悟をもって1シーズンをやってきた」とは主将の今村佳太(27)。1年間の集大成を見せる思いを吐露した。
27日は正午、28日は午後1時10分にティップオフ。1勝1敗となった場合は30日午後7時5分からの第3戦で決着をつける。