【今日の一首】年下の球を年下が打ち返し年下たちが見送っている|僕の不幸を短歌にしてみました(エッセイつき)

【今日の一首】年下の球を年下が打ち返し年下たちが見送っている|僕の不幸を短歌にしてみました(エッセイつき)

  • 幻冬舎plus
  • 更新日:2022/06/23

歌人芸人・岡本雄矢さんのフリースタイルな短歌&エッセイが『全員がサラダバーに行ってる時に全部のカバン見てる役割』というタイトルの本になり、評判上々!たったの31文字で、世界はこんなにも情けなく、こんなにもドラマチックになるもんなんですね。

今日の #不幸短歌 は、子供の時からテレビで見ている「甲子園」のこと。

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年下の球を年下が打ち返し年下たちが見送っている

夏になるとテレビで甲子園を見る機会があります。

あえて見ることはあまりないのですが、お盆に親戚の家に行った時に見たり、たまたまつけたニュース番組でやっていたりするので、夏になると高校球児を、よく目にします。

20代の頃は、そこでプレーしている人がみんな年下だというのが信じられない思いでした。

甲子園というものを子供の頃から見ているからか、ここにいるのはお兄さん方という印象が、ずっと拭えませんでした。

しかし最近はようやく、そこにいるのは年下の方達なんだと思えるようになりました。

毎年毎年確認していたことで、ようやく頭が慣れたのだと思います。

そんなことを考えながら見ていた去年の甲子園。

テレビに監督が映り、その監督の年齢が表示されました。

僕よりも年下です。

僕はいよいよ監督よりも年上になってしまったのか。

僕よりもはるかに年下の人たちが、全身全霊を込めてプレーをしています。

僕よりも年下の人が実績を重ね、ひとつのチームをまとめ上げる人にまでなっています。

僕は実家でそうめんを食べながら、「つゆが濃いから氷を取って」と母親に言っています。

甲子園では大きなホームランが出たところです。

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(写真:iStock.com/gyro)

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岡本雄矢

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