マイルCSは「2強」以外で大勝負。穴党記者が太鼓判を押す実力馬3頭

マイルCSは「2強」以外で大勝負。穴党記者が太鼓判を押す実力馬3頭

  • Sportiva
  • 更新日:2020/11/21

この秋のGIは、5戦すべて1番人気が勝利を飾っている。はたして、11月22日に行なわれるGIマイルCS(阪神・芝1600m)も、この流れを受けて1番人気が強さを見せるのだろうか。

過去の戦績からすると、その可能性はかなり低い。というのも、マイルCSにおいては、過去10年で1番人気の勝ち星はなし。2着3回、3着2回、着外5回とパッとしないからだ。

【写真】過去データから導いたマイルCSの「穴馬」

それでも今年は、GI安田記念(6月7日/東京・芝1600m)でアーモンドアイを一蹴し、GIスプリンターズS(10月4日/中山・芝1200m)でも豪脚一閃で強豪ライバルをなぎ倒して、目下GI2連勝中のグランアレグリア(牝4歳)がいる。

同馬の1番人気は濃厚で、現在の充実ぶりからして、ここまでのGIの流れを引き継ぐのではないか、と見られている。だが、デイリー馬三郎の吉田順一記者は「グランアレグリアとて、盤石ではない」と言う。

「1週前追いで、ややテンションが上がっていたのが、ちょっと気になりました。レシステンシア(牝3歳)が作るペースは折り合い緩和につながるのは確かですが、1200mから1600mに距離が延びることで、折り合いに不安要素を持っている点が心配されます」

また、日刊スポーツの木南友輔記者も、「グランアレグリアは距離延長の今回、馬群で運ぶ競馬になった時にどうか......」と、吉田記者と同様の不安を口にした。

さらに木南記者は、2番人気になりそうなサリオス(牡3歳)についても不安視する。

「今回は、昨年のGI朝日杯フューチュリティS(阪神・芝1600m)を制した舞台で行なわれるとはいえ、サリオスの強さが際立つのは、やはり東京。多少の割引は必要でしょう。加えて、乗り替わりがどう出るか。そこは、懸念材料となりますね」

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「2強」の逆転候補に挙げられるレシステンシア

「2強」にも付け入る隙があるとすれば、逆転候補としてはどんな馬が浮上するのか。吉田記者は「妙味なレースを作る」というレシステンシアに注目する。

「ダイワメジャー産駒の牝馬ですが、長めのつなぎで、ストライドが大きめ。それでいて、スピード+先行力に秀でています。スローに落として差し込まれたGIIチューリップ賞(3着。3月7日/阪神・芝1600m)を受けて、ペースを落とした逃げが合うタイプではないことは、陣営も、ジョッキーも、理解しています。

阪神競馬場は今夏のメンテナンスがうまくいった印象があります。馬場がよく、時計が出る場合は、スピードのある馬がオーバーペースで行っても止まらないのが定石。まさしくGI阪神ジュベナイルフィリーズ(阪神・芝1600m)で自身が演出したレース、前半4ハロン45秒5-後半4ハロン47秒2(勝ち時計1分32秒7)というラップを刻んだ競馬ができれば、理想的です」

今回はGI NHKマイルC(2着。5月10日/東京・芝1600m)以来のぶっつけとなるが、その点での不安はないのだろうか。

「約6カ月半ぶりのレースですが、この中間は北村友一騎手が2週続けて騎乗して、抜群の動きを披露。1週前には、坂路でビシッと追われて4ハロン51秒9-1ハロン11秒6という出色の時計を計測しています。

気性的に前向きで、この馬らしい大きいストライド、しなやかなフットワークを見せていました。万全の態勢で、不安はありません。復帰戦から注目ですし、一発への期待が膨らみます」

レシステンシアについては、木南記者も推奨馬に挙げる。

「昨年の阪神JFの勝ちっぷりが衝撃的でした。チューリップ賞は完調には遠い状態でしたし、GI桜花賞(2着。4月12日/阪神・芝1600m)は道悪で、NHKマイルCは展開のアヤと、負けたレースの敗因はすべて明白です。能力全開の競馬ができれば、どれだけ強いのか。追い切りの時計を見る限り、状態はよさそうですし、期待したい1頭です」

吉田記者はもう1頭、穴馬候補の名前を挙げた。

「GI3勝のアドマイヤマーズ(牡4歳)です。レシステンシアが速めのラップを刻めば、切れない馬であっても、立ち回りひとつで上位争いに加われるはず。そうしたペースにおいては、切れ味に秀でたディープインパクト産駒の武器は多少削がれる印象で、ならば、これまたしぶとさが売りのダイワメジャー産駒が面白いと踏んでいます。

前走を終えて、すぐに馬なりで時計を出しており、馬は元気いっぱい。1週前にもCWで長めから追っていますし、11月15日(日)にも坂路で4ハロン51秒5という好時計をマークしています。友道康夫厩舎らしく、負荷のかかった調整過程で上積みも相当なものでしょう。

2歳時には、この舞台でグランアレグリアをねじ伏せたこともあり、前半のペース次第では、時計も優に詰まると見ています。川田将雅騎手も今回で3度目の騎乗となり、前進あるのみです」

一方、木南記者ももう1頭、オススメしたい馬がいるという。

「3年前の覇者で、一昨年2着、昨年3着のペルシアンナイト(牡6歳)です。マイルCSはもともとリピーターが多いレース。その点、今年も調子を上げていそうな同馬が気になります。今年の舞台は、京都・芝外回りから阪神・芝外回りに変わりますが、阪神・芝外回りでも勝ち星を挙げているので、余計に食指が動きます。

今年も、GII札幌記念(8月23日/札幌・芝2000m)で2着と好走。前走のGII富士S(10月24日/東京・芝1600m)でも4着ながら、4角では荒れたインから押し上げて、直線のフットワークのよさには目を引かれました。いまだ衰えは感じません」

秋のGIシリーズにおける1番人気の連勝記録は続くのか。それとも、ついに途切れて波乱が起こるのか。穴党が期待するのは、もちろん後者。そして、それを演出するのがここに挙げた3頭であったら面白い。

土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu

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