今週末は、この映画に胸アツ!大人こそが没入してしまう『ギレルモ・デル・トロのピノッキオ』の脚色に唸る!

今週末は、この映画に胸アツ!大人こそが没入してしまう『ギレルモ・デル・トロのピノッキオ』の脚色に唸る!

  • Safari Online
  • 更新日:2022/11/29
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誰もが知っているクラシックの物語が、天才的クリエイターによって信じられないほど鮮やかに甦ることがある。その瞬間を目撃するのは、映画ファンにとって大きな喜びだ。次回のアカデミー賞でも受賞(長編アニメーション賞)の最有力になっている本作は、まさにその最高のサンプルだ。

19世紀の末にイタリアで書かれた原作は、あまりにも有名。ゼペットじいさんが作った木の人形が妖精の魔法によって動き出し、見世物になる物語。ディズニーアニメとして人気となり、2022年には『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のロバート・ゼメキス監督による実写版も作られた。

そして同じ2022年、“オタク監督”として知られるギレルモ・デル・トロが、人形をわずかに動かし、1コマ、1コマ撮影するストップモーション・アニメで映画にした。基本のストーリーは原作、ディズニーアニメと同じ流れ。嘘をつくと鼻が伸びてしまうピノッキオの特徴や、コオロギのキャラ、見世物小屋でのパフォーマンスなどが描かれつつ、まったく新しい物語に出会ったようなサプライズと感動が用意されている!

ピノッキオの外見からして、シンプルな“木の人形”なので、これまでのイメージが一変。そして、木の人形が動き出すプロセスに、最高の手法がストップモーションであると本作を観て実感する。これはデル・トロの狙いどおりかも。ピノッキオ以外も、すべてのキャラの動きが観ているだけで愛おしいし、要所では最先端の映像テクノロジーもブレンドされているので、究極のアートを体感する印象だ。

そして新たな脚色のアイデアが絶妙。ゼペットがなぜ木の人形を作ったのか。背景となる第二次世界大戦が、どのようにピノッキオや周囲の運命に関係してくるのか。さらに、あの有名な結末はどうなっているのか……。デル・トロらしい、ややマニアックで怖い隠し味、ミュージカルとしての高揚感も含め、大人こそ没入してしまう可能性が大の本作。“生きることとは何なのか”というテーマも物語に美しく溶け込み、忘れがたい後味に浸らせてくれる。

『ギレルモ・デル・トロのピノッキオ』 一部劇場で11月25日公開/ネットフリックスで12月9日より配信
原作/カルロ・コロディ 製作・監督・脚本/ギレルモ・デル・トロ 出演/グレゴリー・マン、ユアン・マクレガー、デヴィッド・ブラッドリー、ティルダ・スウィントン、ケイト・ブランシェット、ジョン・タトゥーロ、ロン・パールマン 配信/ネットフリックス

文=斉藤博昭 text:Hiroaki Saito
Netflix映画『ギレルモ・デル・トロのピノッキオ』12月より独占配信開始

Safari Online 編集部

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