
参院本会議に出席する日本維新の会・梅村みずほ議員=26日午前、国会(春名中撮影)
日本維新の会は26日、名古屋出入国在留管理局で令和3年3月、スリランカ国籍のウィシュマ・サンダマリさんが死亡した問題に関し、党の指示に従わずに国会質疑を行ったとして、梅村みずほ参院議員=大阪選挙区=を党員資格停止6カ月の処分とした。党規約が定めた8段階中で3番目に重い処分。藤田文武幹事長が記者会見で発表した。
梅村氏が16、18両日に参院法務委員会で行った質疑が「事実確認にとどめ、自己の主張は行わないように」とする党の指示に反したと判断した。藤田氏は「直接的な処分理由は発言内容ではない。指示を聞かず、勝手な判断で質疑に立った。ガバナンスを逸脱した行為だ」と語った。
梅村氏が支援者による影響や詐病の可能性に言及したことについて、藤田氏は「支援者の在り方への問題提起は党として持っている」と説明。そのうえで「しっかりした論理構成で真実に迫ることが適切だが、論理構成や感情のコントロールの未熟さから、よくない質疑になってしまった。梅村氏本人も反省している」と述べた。