コロナ禍で「結婚式」が激変、お酒NGのケースも。招く・招かれる心構えは

コロナ禍で「結婚式」が激変、お酒NGのケースも。招く・招かれる心構えは

  • bizSPA!フレッシュ
  • 更新日:2022/01/15

緊急事態宣言が解除され、昨年以降、延期や検討を続けてきた結婚式、披露宴を開催するカップルが増えています。

No image

※画像はイメージです(以下同じ)

新型コロナウイルスが流行し、4回にわたる緊急事態宣言によって、特に披露宴のスタイルが変化しました。まず、コロナ以前に最も多かった60~70人の披露宴は激減し、今は20人ぐらいの小規模な披露宴が目立つようになりました。会場では距離を離して着席、飛沫対策のパーテーションの設置にはじまり、写真撮影以外はマスクの着用が当たり前になりました。

1番変わったのは「新郎新婦の思い」

何よりも一番変わったのは、招待する新郎新婦の思いです。コロナ後に結婚式を予定していたカップルは、皆、コロナに翻弄されてきたといってもいいでしょう。

最近、私が担当したお二人も、当初は2020年の5月に挙式予定でした。5月を選んだのは新婦の好きな花が咲く季節だから。それが延期をくり返し、ようやく開催できたのは2021年の10月です。好きな花をブーケに使うこともあきらめ、招待状を何度も書き換えた結果、最初は紙だったものがウェブになりました。

実際、開催を諦めてしまう選択の方が簡単だったと思います。でも、この状況下でも実現したい、ぜひ祝っていただきたいという強い思いで決心したのです。さらに披露宴でクラスターを出してしまわないか、といった心配もあり、主役の2人はゲストに気を使う場面が増えました。

招待されたときの心構え3つ

No image

ですから、出席するゲストも今までとは少し違った心構えが必要になると私は考えています。変えるべき部分は3つあります。

1つ目は参列するかしないかを自分で納得して決めることです。なぜなら、少人数だからこそ、全員が「本当に出席したい人たち」であるべきだからです。「そこまでして開催したのだから」と義務感で出席するのはやめましょう。

2つ目は出席に戸惑いがあるのなら、正直に伝えることです。今は招待状の返事も「出席」「欠席」だけでなく、理由を書いて断りやすくしているカップルが増えています。例えば家族に基礎疾患がある、妊娠中である、ワクチンを接種していないので出席に不安があるなどの理由は正直に書いた方がいいですし、書いても失礼には当たりません。

3つ目は当日、基本的には会場側の指示に従うということです。例えば会場入り口での検温が必要だったり、不織布マスクを指定されたりすることもあります。式場のスタッフも無事に宴会を終わらせるために今まで以上の緊張感を持って業務を行なっていますから、少し融通が効かないところもあるかもしれません。

万が一、検温がスムーズでなかったり、自分のファッションに合わせてマスクを選びたかったりしたとしても、そこは気持ちよく従いましょう。もちろん、会場側はプロフェッショナルであるべきですが、「無事に式を実現したい」という思いにゲストも寄り添ってほしいと思います。

披露宴に出席することの「重み」

No image

私は30年以上ウエディング業界で仕事をしてきましたが、コロナ禍で最も変わったのは、実は披露宴に出席することの「重み」だと思っています。

カップルにとって招待客を選ぶというのは、とても悩ましいことです。それでも60人、70人クラスの結婚式や披露宴の場合は、呼びたい人を呼ぶことができたし、難しければ2次会に招待するという方法がありました。

ところがコロナ後、招待客は20人程となり、2次会を開催しないことが増えているので、招待できるのは新郎、新婦それぞれ10人ぐらいになってしまいます。もし、あなたが家族、親戚も含め、招待客を10人しか選べないとなったら、誰を選ぶかとても悩むのではないでしょうか?

コロナ前とは異なる「招待される意味」

つまり、結婚式や披露宴に招かれたということは、その1人に選ばれたということなのです。もちろん、余計な気を使う必要はありませんし、ご祝儀の金額も今まで目安とされていた額で問題ありませんが、以前とは重みが違うということを理解してほしいと思います。

まず、人数が少ないということは、大勢の中の1人ではないということです。同じテーブルの友人とばかり話していた従来の披露宴とは違い、新郎新婦、ご家族に近いところで、食事をしたり、会話したりすることになり、写真に残る機会も増えます。家族的な立場で出席するというイメージで捉えておくとよいでしょう。

このようにコロナによって結婚式や披露宴は変化しましたが、よかった面もあります。例えば緊急事態宣言によってお酒の提供ができなくなりました。当初はお酒がでない披露宴なんて想像もできず、カップルにどう対応したらよいかもわからないほどでした。

コロナを経験して結婚式は変化していく!?

No image

しかし、実際にお酒の提供をしないウエディングを実施してみると、悪いことばかりではありませんでした。むしろ、泥酔してしまうゲストもおらず、最初から最後までゲストが一体となって披露宴に参加する強い絆を感じられるウエディングとなったのです。お酒がないことの良さというのは、コロナを経験したからこそわかったことでした。

日本では結婚式、披露宴に招待されたゲストがご祝儀を持参するのが一般的で、招待した恩師などには新郎新婦側がお車代を渡したりする習慣があります。しかし、欧米にはそういう習慣はなく、ゲストは飛行機代も自費で払って出席し、その分、新郎新婦が食事でもてなすのが一般的です。

コロナを経て、日本でも一緒に祝って欲しい人を招き、祝いたい人が新しい道を歩み出す2人を祝い、応援するために出席する。そして当日はそうやって集まってくれた人たちを新郎新婦が温かくもてなすという、結婚式や披露宴の新しい姿に変わっていくのかもしれません。

<TEXT/安東徳子 ウエディング研究家>

【安東徳子】

株式会社エスプレシーボ・コム代表取締役、日本ホスピタリエ協会代表理事。独自に構築した「エモーショナル・コミュニケーションメソッド」をもとに、ウエディング業界を中心とした、サービス業界のコンサルティング事業を行い、実績多数。現在は婚活をサポートする事業、結婚と仕事を両立させるキャリアデザインセミナーも実施。著書に『ハネムーンでしかできない10のこと』『世界・ブライダルの基本』(監修)

bizSPA!フレッシュ

この記事をお届けした
グノシーの最新ニュース情報を、

でも最新ニュース情報をお届けしています。

外部リンク

  • このエントリーをはてなブックマークに追加