低コストファンドへの資金流入が継続、21年5月は「安い」、「平均より安い」とも過去3番目の流入超過

低コストファンドへの資金流入が継続、21年5月は「安い」、「平均より安い」とも過去3番目の流入超過

  • モーニングスター
  • 更新日:2021/06/11
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モーニングスターフィーレベル別に21年5月の純資金流出入額(モーニングスター推計値)を見たところ、「安い」、「平均より安い」ともに6カ月連続の純資金流入、かつ過去3番目の流入超過となった。低コストファンドへの高水準な資金流入が続いている。

モーニングスターフィーレベルは、ファンドを「先進国株式・アクティブ」や「先進国株式・パッシブ」などのように投資先資産とアクティブ・パッシブによってカテゴリー分けし、信託報酬がその属するカテゴリー内でどの水準にあるかを5段階で示したもの。「安い」が相対的に最も低コスト水準であり、以下、「平均より安い」、「平均的」、「平均より高い」、「高い」となる。

「安い」に属するファンドを合計した21年5月の純資金流入額は1842億円となり、純資金流入額は公表データのある47カ月で、19年12月の2482億円、今年3月の2421億円に続く水準となった。「平均より安い」は2193億円の純資金流入となり、先月の4047億円、18年1月の3897億円に続いた。

「安い」に属するファンドを個別に見ると、純資金流入額の上位3ファンドは、「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」(純資金流入額391億円)、「SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド」(愛称:SBI・バンガード・S&P500)(同206億円)、「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」(同201億円)となった。米国株式の高値推移もあろうが、長期投資を意識した低コストなインデックスファンドに対する投資家の関心の高さが窺える。なお、「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」の信託報酬等(税込)は年0.0968%以内、「SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド」は年0.0938%程度であり、米国株式に投資するインデックスファンド(ETF除く)としてコスト最低水準を競っている。

アクティブファンドでは、「テトラ・ネクスト」(同88億円)、「iFreeレバレッジ NASDAQ100」(同69億円)、「アライアンス・バーンスタイン・世界SDGs株式ファンド(資産成長型)」(同68億円)が上位となった。

「平均より安い」では、「グローバル・エクスポネンシャル・イノベーション・ファンド」(同719億円)のほか、「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信」の「Dコース毎月決算型(為替ヘッジなし)予想分配金提示型」(同557億円)と「Cコース毎月決算型(為替ヘッジあり)予想分配金提示型」(同251億円)が上位となった。「グローバル・エクスポネンシャル・イノベーション・ファンド」は今年4月後半の設定来投資家の人気が継続。「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信」の「Dコース」は21年5月まで27カ月連続、「Cコース」は25カ月連続で純資金が流入しており、「Dコース」は21年5月の流入超過額が過去10年間で最大となった。同コースの21年5月末時点の過去5年間のトータルリターン(年率)は20.81%とモーニングスターカテゴリー「国際株式・北米(為替ヘッジなし)」平均を9.10%上回り、カテゴリー内上位11%(137本中15位)。米国株式市場が堅調に推移する中、良好なリターンと低コストを背景に投資家の高い人気が継続している。

武石謙作

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