山県亮太、29歳五輪への誓い「準決勝で自己ベストを出して、決勝に残る」/陸上

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  • 更新日:2021/06/09

陸上男子100メートルで9秒95の日本記録を持つ山県亮太(セイコー)が9日、オンラインで会見し、東京五輪の決勝進出を目標に掲げた。6日に日本新を樹立したスプリンターは、10日が29歳の誕生日。五輪代表選考会を兼ねて24日に開幕する日本選手権(大阪・ヤンマースタジアム長居)で新たなスタートを決め、まずは3大会連続の五輪切符をつかむ。

■日本記録9秒95も“通過点”

28歳のラストレースを日本新で締めくくった山県が、29歳で迎える東京五輪でさらなるインパクトを残す。時の記念日の10日が誕生日。新たな1年の最大の目標は、ファイナリストになることだ。

「準決勝で自己ベストを出して、決勝に残ることを達成したい」

6日の布勢スプリントで9秒95の日本記録を打ち立てた。初めて9秒台を意識したのは中学生の頃という。近年は度重なる故障に泣き、国内のライバルが次々と「10秒の壁」を破った。「山あり谷あり。長かった…」。雌伏の時を振り返る言葉に実感がこもる。

日本陸連の科学委員会が公表したデータ分析によると、日本新を出した走りの最高速度は秒速11・62メートルだった。9秒台に必要とされる11・60メートルを超えるスピードを50-60メートル区間で記録し、高水準を維持した。それでも「100点のレースでもない。ここがゴールじゃない」。改善点は前半と自己分析する。

■24日開幕「日本選手権」で勝負

指導する高野大樹コーチも考えは同じだ。「60メートルまでのレースの作り方、特にスタートからの加速は、もう少しいける感触がある」と伸びしろを見いだす。出足は山県の強み。3位以内で五輪代表に決まる24日開幕の日本選手権に向けて、トップスピードにつながる局面の精度を高める。

日本の9秒台スプリンターは4人で、五輪参加標準記録の10秒05を5人が突破済み。3枚の切符をめぐる争いは熾烈(しれつ)を極める。「順位を狙うことも簡単ではないけど、自信を持って臨んでいきたい」。円熟味を増すスプリンターは、最速の誇りを胸に走る。(鈴木智紘)

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