スペイン1部レアル・ソシエダードの日本代表MF久保建英(22)は、17日の古巣レアル・マドリードとの対戦で1アシストを記録するなど大活躍。1-2で敗れたが、そのレベルの高さを世界に示した。スペイン紙「マルカ」(電子版)は19日、久保のレアル・マドリード復帰の可能性を考察した。
「クボはまばゆいが、現在のレアル・マドリードに居場所はあるのだろうか?」という見出しを掲載。試合のプレー内容に触れ、「日本人選手は、大胆さ、スキルによってマドリードの守備をパニックに陥れた。(マドリードは)タケの資質についてよく知っており、(リーグ戦で勝つためならば)彼を獲得、来季チームの一員にすることに何の躊躇(ちゅうちょ)もしないだろう」と同選手の買い戻しの可能性を伝えた。
一方で、「レアル・マドリードでは、公式戦出場機会に恵まれずに出ていった久保を誰も止めなかった」と過去の“冷遇”についても言及。これまでマジョルカに2度、ヘタフェ、ビリャレアル、そしてレアル・ソシエダ―ドと計5度チームから放出された経験があり、久保本人の意思が重要となることを記した。また、「優れた選手でも、トップチームに入れるわけではない」とポジション争いの厳しさを記し、19歳のMFニコラス・パスのように才能ある若手も育ってきている現実を伝えた。
レアル・マドリードは買い戻しのオプションなく、600万ユーロ(約9億5000万円)でレアル・ソシエダードに久保を売却。しかし、50%の保有権を持っており、仮に獲得する際には6000万ユーロ(約94億8000万円)に設定されている移籍金の半額を支払うことになる。