
"警視庁本部"
担当する患者のキャッシュカードで現金を不正に引き出したとして、警視庁は、東京都世田谷区の看護師の男(33)を窃盗容疑で逮捕し、25日発表した。男は「頼まれて出金しただけ」と容疑を否認しているという。
四谷署によると、男は東京都新宿区にある私立病院に勤務。昨年9月11日午後1時ごろ、自身が担当する60代の男性患者のキャッシュカードを使って、川崎市にある銀行ATMから50万円を引き出した疑いがある。
被害男性はカードを病室内のセキュリティーボックスで保管し、鍵をナースステーションに預けていた。署は男がその鍵を使ってカードを盗みだし、昨年7~9月に20回以上、計約560万円を引き出したとみて調べている。
男性の家族が不審な現金の引き出しがあることに気づき、署に相談していた。男性も「引き出しを頼んだことはない」と話しているという。署はATMの防犯カメラの映像などから男を特定したとしている。(岩田恵実)