不公正な判事、陪審員の買収、関係者の射殺 反戦デモ首謀者たちの裁判の行方は... 「シカゴ7裁判」を採点!

不公正な判事、陪審員の買収、関係者の射殺 反戦デモ首謀者たちの裁判の行方は... 「シカゴ7裁判」を採点!

  • 文春オンライン
  • 更新日:2021/05/03

〈あらすじ〉

1968年8月28日、イリノイ州シカゴで開かれた民主党全国大会に合わせて、ベトナム戦争に反対する活動家や若者たちが集結した。当初は平和的に行われるはずだったデモは、警察との間で激しい衝突へと発展。5カ月後、トム・ヘイデン(エディ・レッドメイン)やアビー・ホフマン(サシャ・バロン・コーエン)らデモの首謀者として逮捕された7人の男たち“シカゴ・セブン”の、共謀罪を問う裁判が始まる。不公正な判事による裁判は、陪審員の買収や、警察による関係者の射殺など、歴史に汚点を残すものとなる。それでも7人は信念を曲げず、代理人の弁護士と共に戦い続けるが、ヘイデンのある発言を収録した音声テープが証拠として提出され、苦境に立たされる。

〈解説〉

反戦デモをめぐる裁判を描く実録ドラマ。監督・脚本は『モリーズ・ゲーム』のアーロン・ソーキン。第93回アカデミー賞で作品賞や脚本賞ほか全6部門にノミネート。130分。

中野翠(コラムニスト)

★★★★☆知的エリートの反乱。E・レッドメインの清潔感。重要脇役のM・ライランスはじめ年配俳優達の味わい深さ。クール。

芝山幹郎(翻訳家)

★★★★☆笑いの火薬を積んだ言葉の銃撃戦に、ソーキン作品特有の電圧を感じる。S・B・コーエンの切れ味と毒気がとくに秀逸。

斎藤綾子(作家)

★★★☆☆被告7人の考えと行動が詳細に描かれ、検察との応戦はリアル。裁判長が激高する中、ラストの光景は心に深く刺さる。

森直人(映画評論家)

★★★★☆白熱化する「劇作家の映画」。コスプレ感の強い時代描写ながら、自由な脚色と周到な設計で68年の問題を現在に当てる。

洞口依子(女優)

★★★★☆法廷劇が強い米映画。世界が見ていると意識された構図。配役と脚本勝利。欲を言えばスピルバーグ監督で観たかった。

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Netflix映画『シカゴ7裁判』独占配信中

『シカゴ7裁判』(米)
Netflixにて配信中
https://www.netflix.com/jp/title/81043755

(「週刊文春」編集部/週刊文春 2021年5月6日・13日号)

「週刊文春」編集部

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