親の受験への無知にイライラ...受験生が不安に思う親の知識不足

親の受験への無知にイライラ...受験生が不安に思う親の知識不足

  • 幻冬舎ゴールドオンライン
  • 更新日:2022/05/14
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受験についての基本的な情報は、親子でしっかりと理解・整理・共有をしておく必要があります。受験情報を親子で共有することは、子どもに安心感を与え、励ますことにもつながります。塾なしで長男を志望校に入学させた塚松美穂氏の著書『「塾なし」高校受験のススメ』(プレジデント社)で解説します。

親子で受験情報を共有するメリット

■高校受験の基礎知識

高校受験を塾任せにしないと決めたならば、受験についての基本的な情報は、親子でしっかりと理解・整理・共有をしておく必要があります。受験生が不安に思うことのひとつに、受験に対する親の知識不足があるといわれます。

塾任せにしてしまうと、本来は親として知っておくべきことも丸投げしている可能性がありますよね。受験する本人は、勉強以外の不安要素は取り除いておきたいでしょう。受験をサポートする親として、最低限の受験知識は得ておくほうがいいでしょう。

受験情報を親子で共有することは、子どもに安心感を与え、励ますことにもつながります。何より、受験という大きな目標に向かって、一緒に闘う気持ちが互いに強まりますね。

塾に通っていれば、手厚いサポートで塾がお膳立てをしてくれる部分ですが、家庭内でも同様にポイントをしっかり押さえておけばよいのです。受験までの流れを理解し、慌てることのないようにしましょう。

受験生の親とはいえ、仕事に家事に忙しい毎日です。学校への連絡や説明会などの申し込み、願書作成などの書類関係は、親の役割が大きくなります。私自身、受験生になったつもりで流れを理解し、大切なポイントをうっかり忘れることがないように、注意深く取り組みました。

この稿では、理解しておくべき「高校入試・基本の基」を、中学校サイドと高校サイドに分けて列挙しています。これらはあくまでも一例であり、息子の通った公立中学と、受験の際に関わった複数の高校を参考に書いています。各ご家庭で、入試に向けたスケジュールを立てる際などに、参考にしていただければと思います。

※以降、この稿では、推薦に基づく選抜を「推薦入試」、学力検査に基づく選抜(第一次募集・分割前期募集)を「一般入試」と表現しています。

■入試用語の解説

まずは、基本的な入試用語について簡単に説明しておきましょう。

推薦入試

主に中学校から推薦されて受験する入試。中学校長の推薦書が必要で、①単願推薦と②併願推薦があります。中学校の推薦書がいらない③自己推薦もあります。内申点による推薦基準が設定されています。

①単願推薦
中学校から推薦されて合格すれば、その高校に入学することを約束して受験します。合格すれば、他校を受験することはできません。

②併願推薦
併願推薦は、「千葉県や埼玉県、東京都の一部の私立高校の入試制度」のひとつ。

内申点が、各高校が定める基準に達していれば、推薦合格をもらえます。併願推薦は、合格をもらって他の高校も受験することが可能です。主に公立高校が第一志望の受験生が、滑り止めとして私立高校を確保することが多いようです。

都立校の進学指導重点校はすべて自校作成問題

一般入試

当日の学力試験の結果を重視する入試。学力検査と調査書を中心に合否が判定されます。①単願優遇、②併願優遇、③フリー受験の3種類があります。

都道府県立高校は5科目(国数英理社)、私立高校は3科目(国数英)受験が主流。学校・学科により、学力検査の他に、面接や実技検査が実施される学校もあります。合否判定で、学力検査の結果と調査書、その他をどう扱うかは、都道府県、高校・学科によって異なります。

単願優遇・第一志望優遇

私立の一般入試受験の場合で、合格すればその高校に入学することを条件として、優遇措置を受けられる制度。内申基準は、併願優遇に比べて低く設定されています。

併願優遇・第二志望優遇

一般入試で、第一志望が他校で不合格だった場合には、必ずその第二志望校に入学することを条件に、入試の得点に加点するなどのかたちで優遇される制度。内申基準は、単願優遇より高めに設定されています。第一志望校を都立・公立に限定する場合が多い。

偏差値

成績を測るための物差し。テストの平均点を50とし、受験者が全体の中でどの位置にいるかを示す数値です。平均点からどれだけ高いか低いかで見るため、問題の難易度に左右されません。

偏差値を見れば、受験者全体の中で自分がどのあたりにいるのかがわかります。受験する生徒の学力が高い模試の場合は、一般的な偏差値よりも低い偏差値となります。

傾斜配点

合否判定の際に、特定の教科の評定を重視して点数化すること。各学校が重視する教科に傾斜配点を実施する場合が多い。例えば、数学は200点満点、他は100点満点にする、などがあります。

延納制度

私立高校における入学手続きの際、公立高校の合格発表まで入学金や学費の納入を待ってもらえる制度。出願時に申し込みます。先に私立高に合格すると、入学金や学費の一部を期限までに納入しなければ、入学辞退と見なされてしまいます。延納制度・返還制度がある場合、公立が第一志望で受験を後に控えていても、進学するほうだけに納めることができるため、金銭負担の軽減になります。

延納・返還制度の有無や納入期限、手続きなどは、各高校によって異なるので、出願時に確認が必要です。

自校作成問題

都立高校は、全ての学校が入試で共通問題を使うわけではありません。一部は共通問題ではなく、よりハイレベルな自校作成問題を、それぞれの学校で作成しています。

自校作成問題は、国語、数学、英語の3科目。社会と理科は、全校が共通問題を用います。7校ある進学指導重点校(日比谷・西・国立・八王子東・戸山・青山・立川)は、すべて自校作成問題で入試を行っています。

塚松美穂
ライター・教育アドバイザー
学習支援コーディネーター

塚松 美穂

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