普通のローンと残価設定ローンの違い
バイクを購入するとなると、まとまったお金が必要で、購入する車両によっては、なかなか一括で支払うのは困難という人も多いでしょう。そんな時にローンを設定しての購入を考える人がほとんどだと思いますが、ローンにはいくつかの種類があり、はじめて利用する人には分かりにくい内容となっています。
【画像】「えっ…!」これが「一般的なローン」と「残価設定ローン」の違いです(10枚)
とは言え、ほとんどのローンシステムには名前は違えど大きな差はありませんが、ややイレギュラーなものとして「残価設定ローン」が挙げられます。

バイクを購入する際に多くの人が利用するローンには、いくつか種類がある
まず通常のローンは、銀行や消費者金融から借りる選択肢もあります。しかし購入手続きの際に手軽に契約できることから、バイクの販売会社やバイクメーカーが提供しているローンを利用している人がほとんどでしょう。
仕組みとしては、バイクの車体金額に相当する元本と、所定の利息を合わせた金額を、期日までに返済が完了するよう、毎月分割で返済するというもので、どこから借りても同様の流れです。
なお、一般的には消費者金融などの借りやすいローンは利息が高いとされており、銀行のマイカーローンなど審査の難易度が比較的高いローンは利息が安い傾向にあります。
これらの一般的なローンと比べて、残価設定ローンはどういった点が違うのでしょうか。

残価設定ローンは、バイクの購入費用を必ずしも全額返済しなくてもいい事が特徴
残価設定ローンの特徴としては、必ずしも全額を返済する必要がないという点にあります。
残価設定ローンを利用する際は、支払い回数に加え、その名の通り「残価」を設定。残価というのは支払いが終了した際の返済額と本来の金額の差のことで、残価が50万円の場合、車体金額と利子を合わせた金額より50万円安い金額だけを返済する流れ。
分割による返済が終わった際に、ローンの利用者はふたつの選択肢のうちの、どちらかを選ぶことになります。
まずひとつめは、残価をまとめて支払い、その後も購入したバイクに乗り続けるという選択肢。そしてふたつめは、バイクを下取りに出すことで、残価の返済の代わりにするという選択肢です。
残価の設定は常識的な範囲内で自由に決められるとしている販売店もありますが、残価が高すぎると下取り価格を残価が上回ってしまい、下取りに出したのにも関わらず追加で返済する必要が出てくるため、注意が必要です。
残価設定ローンのメリットとは?
残価設定ローンのメリットは、頻繁にバイクを別の物に乗り換えても金銭的な負担が抑えられるという点。毎月一定の額を返済し、残価の返済の際にはバイクを下取りに出すことで常に新しいバイクに乗ることができます。
そのため、購入するバイクに長く乗り続けるかわからない人や、常に新しいバイクに乗りたい人には適した購入方法だと言えるでしょう。

残価設定ローンには、バイクを傷つけたりカスタムできないなどの制限がある
一方、残価設定ローンには注意点もあります。実際に残価設定ローンを利用しようと考えている人は、さまざまな制約があることを知っておく必要があるでしょう。
まず、下取りに出すことを考慮すると、カスタムはできません。また、走行距離が制限されている場合もあるため、長距離ツーリングを頻繁にする人は要注意。
また、転倒などにより車体に傷がついてしまうと、下取り金額が予定よりも下がってしまう可能性大。その場合は現金での返済で、埋め合わせをする必要が出てくるため、バイクの状態にはかなり気を遣う必要があるでしょう。そのため、傷や走行距離などを気にせず、自分のバイクとして制約なく楽しみたい人には、残価設定ローンは少し煩わしい支払い方法と言えます。
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