静電気のバチッを防ぐ! 5つの対策方法とは

静電気のバチッを防ぐ! 5つの対策方法とは

  • ウェザーニュース
  • 更新日:2022/01/15
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2022/01/15 05:00 ウェザーニュース

冬はドアノブなどに触れると、静電気が発生しやすい時季でもあります。

ウェザーニュースで「今シーズン、もう静電気を感じましたか?」というアンケート調査を実施したところ、全体では「頻繁に感じる」が27%、「たまに感じる」が43%、「まだ感じてない」が30%という結果でした。

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また、都道府県別に最も割合の高い回答を色分けすると、日本海側のエリアを中心に「まだ感じてない」という回答が多く見られます。この時期、太平洋側と比べて日本海側は湿度が高くなっていることが静電気の発生頻度にも影響しているようです。

手のひらにバチッと痛みを感じるのはとても不快感で、なかなか慣れることはできません。

今回は、冬になると静電気が発生する理由と、なるべく発生させない方法を紹介します。

静電気が発生する仕組み

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ドアノブなどに触れた瞬間に襲ってくる“バチッ”とくるあの現象。原因は、衣類に溜まった静電気です。

冬は空気が乾燥しやすく、湿度が高い頃に比べると空気中に静電気が放電されにくい状態が続きます。そのため、衣類に静電気が溜まりやすくなるのです。

また、冬は重ね着が多いため、衣服同士がこすれ合うことによって発生しやすくなります。こすれ合うことで、物質の中に「+(プラス)」電気と「-(マイナス)」電気の偏りが生じ、帯電している状態となります。ドアノブなどと触れた時に、帯電した衣類から「放電」され、パチパチとした現象がおこります。

では、冬の静電気は仕方がないのでしょうか。ライオン株式会社 お洗濯マイスターの大貫和泉さんは、「衣類の組み合わせやお洗濯のしかたなどで抑制できる」と語ります。

対策1:コーディネートを工夫する

「衣服にプラスかマイナスのどちらが帯電するかは、素材によって変わります。ナイロン、羊毛、絹などにはプラスの電気が帯電しやすく、アクリル、ポリエステル、アセテートなどにはマイナスの電気が帯電しやすいのです。

重ね着をする場合、その差が大きいほど、こすれ合ったときに静電気が発生しやすくなるので、下の表を参考にして、ウール(羊毛)とウールなど同極の素材同士を組み合わせたり、帯電しにくい綿をコーディネートに取り入れることがおすすめです」(大貫さん)

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「例えば、裏地がポリエステルのダウンジャケットを着るときは、下にウールのセーターを着るよりも、アクリルのセーターを着たほうが、静電気が発生しにくくなります。

逆に、ポリエステルのスカートにナイロンのストッキング、ウールのアウターにポリエステルのシャツといったコーディネートは静電気が発生しやすくなります。

ポリエステルのコートに綿のトレーナー、ウールのセーターにウールのマフラーといったコーディネートなら、静電気の発生を抑えられます」(大貫さん)

対策2:洗濯するとき柔軟剤を使う

洗濯の仕方でも、静電気を抑えることができるそうです。衣類の組み合わせを考えるのは面倒という方にもおすすめの対策です。

「柔軟剤を使うと繊維の摩擦が減り、繊維の表面に電気を逃がす層もできるので、衣類が帯電しにくくなります。注意点としては、洗濯機の中に洗濯物を詰め過ぎないことです。ぎゅうぎゅうに詰めると柔軟剤が行きわたらずムラになる可能性があり、静電気防止効果も弱まります。

柔軟剤は、洗濯を始める時に『柔軟剤投入口』に入れましょう。そうすると、最後のすすぎの時に自動的に柔軟剤が投入されます。洗濯槽に洗剤と一緒に入れると、お互いの効果をを打ち消し合ってしまいます」(大貫さん)

対策3:部屋を適度に加湿する

静電気は乾燥すればするほど発生しやすくなるので、空気中の水分を増やすことによって静電気を防ぐこともできます。

ただし、加湿し過ぎるとカビやダニの原因になります。野村皮膚科医院(横浜市神奈川区)院長の野村有子先生は、「肌のためには湿度50-60%ぐらいが適切」だと言います。

加湿器で調節する以外にも、洗濯物を室内に干す、部屋に水の入ったコップを置く、などの方法が加湿に役立ちます。

対策4:肌やお風呂の注意点

部屋だけでなく、肌が乾燥しないよう注意することも、静電気防止に役立つと野村先生は語ります。

「まずは、肌の保湿を心がけましょう。お風呂上りなどに乳液やクリームを全身に塗り、肌を潤いのある状態に保ってください。

次の防止策は、体を洗い過ぎないことです。毎日ごしごし洗っていると、皮脂やセラミドなどの保湿成分がそぎ落とされてしまい、肌の乾燥を招きます。汚れやすい部分や汗をかきやすい部分以外は、さっとお湯をかけて流すだけで十分です。

石鹸を使う場合でも、ナイロンタオルなどでこすらず、手でソフトに洗ってください。また、熱いお湯を好むことや長くお湯に浸かり過ぎると、皮膚を守る保湿成分が流れ出てしまうため、乾燥肌の原因になります」(野村先生)

対策5:放電する習慣をつける

バチッと静電気の衝撃が起こる金属系の場所をさわる前に、体に溜まった静電気を逃がしておくことも大切です。

建物の壁、コンクリートの床、木製のドアなどに、時折手のひら全体で触れる習慣をつけましょう。これは、セルフ式のガソリンスタンドにある「最初に触ってください」と書かれた静電気除去シートと同じ原理です。

鍵や金属製のボールペンなどを介して触れ、あらかじめ静電気を発生させてしまう方法もあります。バチッとなるのは鍵やボールペンの先端なので、指先にはほとんど衝撃を感じません。

いかがでしたか? 静電気対策をしっかり身につけて、冬の暮らしを少しでも快適にお過ごしください。

参考資料など

愛媛県総合科学博物館「学芸員のおもしろ実験&研究 静電気であそぼう!?」

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