専門家に聞く 子どものワクチン接種のメリットとデメリット

専門家に聞く 子どものワクチン接種のメリットとデメリット

  • FBS福岡放送
  • 更新日:2021/07/22
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新型コロナウイルスをめぐり、福岡市では22日、ワクチン接種の予約受け付けが12歳までに拡大しました。一部の自治体では、すでに始まっている子どもたちへの接種、そのメリットとデメリットについて専門家に聞きました。

新型コロナウイルスをめぐり、福岡市では22日、ワクチン接種の予約受け付けが12歳までに拡大しました。一部の自治体では、すでに始まっている子どもたちへの接種、そのメリットとデメリットについて専門家に聞きました。

21日、佐賀県多久市の接種会場では―。

■医療従事者

「大きく深呼吸して。ちょっとチクッとするよ。」

12歳の子どもが、少し緊張した様子で、1回目のワクチンの接種を受けていました。

■子どもの母親

「ワクチンを打っていても、なる(感染する)時はなるんでしょ?でも、打たないよりましだよね」

■ワクチンを接種した12歳

「(発症リスクを)かなり抑えられる」

■ワクチンを接種した12歳

「痛かったけれど、すぐ終わりました」

■子どもの母親

「この子がアナフィラキシーとか持っていたらたぶん打たなかったと思いますけれど、幸い健康なので、打っていたら安心だから。」

多久市では今月11日から、接種の対象を12歳まで拡大しました。市によりますと、12歳から15歳までの子ども約650人のうち、20日の時点で20人あまりが、1回目を接種したということです。

一方、福岡市では22日以降、12歳から29歳も、ワクチンの接種を予約できるようになりました。

■高校2年生(16)

「けさ予約して、8月中には2回目も終わる予定です。早く取れてよかったです。」

■高校2年生(16)の母親

「(自分は)もう1回目終わったんですけれど、次の日すごい腕が痛かったけれど、やっぱりやったほうがいい。安心感が全然違うから。」

■高校1年生(15)の祖母

「(家に)ひいおばあちゃんとかもいるので、私は打ったほうがいいと思うんですけれど、どう?」

(首を傾げる高校1年生)

■高校生1年生(15)の祖母

「注射が嫌よね?」

(うなずく高校生)

子どもへの接種について、日本ワクチン学会の理事を務める長崎大学病院の森内浩幸教授は、発症予防効果は大人と変わらないと説明します。さらに―。

■長崎大学病院(日本ワクチン学会理事)森内浩幸教授

「何か医学的な理由で接種ができないような方が身近におられる場合に、その人たちを守るためには、身近な人たちもちゃんと免疫を持っておくことが大事ですので、そういう人たちを守る観点で健康な子どもたちが接種をすることのメリットもあるだろうと思う。」

一方、デメリットについては―。

■長崎大学病院(日本ワクチン学会理事)森内浩幸教授

「よくある副反応としては接種した場所の痛みや腫れ、それから特に2回目の接種の後であれば、熱とか全身のけん怠感、それは、若いほど起こりやすくなります。おそらく子どもたち、2回目の接種の後、熱が出る子は半分くらいいるんですよね。それを理解してもらった上で、納得した上でじゃないとこのワクチンの接種は難しいだろうと思います。」

海外で行われたファイザー社製ワクチンの臨床試験のデータでは、2回目を接種した12歳から15歳のうち78.9%で腕の痛みがあったほか、64.5%で頭が痛くなり、19.6%で38℃以上の熱が出るなどしました。いずれの副反応も16歳以上の世代に比べて、起こりやすいことが分かります。なぜ、若い世代ほど副反応が出やすいでしょうか?

■長崎大学病院(日本ワクチン学会理事)森内浩幸教授

「最初にワクチン接種した時には異物ですので、体がすぐに反応して自然免疫が働いて炎症を起こす。自然免疫の反応というのは若い人ほど強いんですね。実際、若い人ほど免疫の力が強い人ほど痛みとか腫れとか熱も出やすいかわり、抗体もしっかり高く出る、ワクチンの効果も強く出る傾向にあります。」

森内教授は子どもが感染した場合の重症化リスクは低いとされることから、重い基礎疾患がある人を除いて、ワクチン接種を「急ぐ必要はない」との立場です。その上で、接種を受ける場合には、できるだけ「かかりつけ医」を選んでほしいと指摘します。

■長崎大学病院(日本ワクチン学会理事)森内浩幸教授

「本人と保護者に同時に説明をして、両方納得した上での接種をしないといけないだろうと思います。その後のいろいろな疑問とか不安にも、どう答えられるのかというところまでセットにして考える必要はあるだろうと思います。」

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