香取慎吾さん『新選組!』から“三谷”大河を振り返る!ロバート山本、絶賛の理由は?

香取慎吾さん『新選組!』から“三谷”大河を振り返る!ロバート山本、絶賛の理由は?

  • mamagirl
  • 更新日:2022/01/18
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ロバートの山本博さんが芸人として、パパとして、日常の気づきを綴る本連載。
第149回目は、1月からスタートしたNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』をはじめとする、三谷幸喜さんが手掛ける“三谷”大河について。香取慎吾さん主演の『新選組!』まで振り返っています。

■『新選組!』『真田丸』『鎌倉殿…』、三谷大河は面白い!

1月といえば、NHK大河ドラマの新作が始まる、歴史好きにとってたまらない季節です。今年の大河は、三谷幸喜さん脚本、小栗旬さん主演の『鎌倉殿の13人』。僕自身、鎌倉時代はまだまだ勉強不足なだけに、たくさんの気づきを得ることができるんじゃないかと期待値は大きいです。

三谷さんの大河ドラマといえば、2004年に香取慎吾さん主演で描かれた『新選組!』、2016年の堺雅人さん主演の『真田丸』に続いて3作目。過去2作がどちらも名作でしたから、始まったばかりの『鎌倉殿の13人』も回を重ねるごとにどんどんすごいことになるはずです。

『真田丸』での「黙れ、こわっぱ!」の名台詞も懐かしいですよね。堺さん演じる真田信繁、その兄で大泉洋さんが演じた真田信之、信繁・信之の父で草刈正雄さんが演じた真田昌幸の関係性もまた最高でした。

この3人の名場面といえば、関ヶ原の戦いを前に豊臣方(昌幸・信繁)と徳川方(信之)に別れる決断をする「犬伏の別れ」。その舞台となったのが栃木県佐野市で、我が故郷・群馬県からも近いので、自分の父親と跡地を見に行ったこともあるほど。

そこには草刈さんのサインが飾ってあったのを思い出します。実は僕、草刈正雄さんと誕生日が一緒(9月5日)で勝手に親近感を覚えていることもありまして、「ここであの3人が最期の別れを……」とより感慨深くなったのをよく覚えています。

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撮影:モリサキエイキ

■香取慎吾演じた近藤勇の「潔い死」

『新選組!』もこの年末年始にNHKで特別版の再放送があって、また話題になっていますよね。もう16年も前のドラマなの!? ということにも驚かされます。

名場面ばかりのドラマのなかでも、個人的なお気に入りは最終回直前、香取慎吾さんが演じた新撰組局長、近藤勇の「潔い死」です。

近藤局長というのはとにかくカリスマ性があり、新撰組にとって心の拠り所。そんな局長が新政府軍に捕らえられてしまうわけですが、もし近藤勇が死んでしまっては新撰組そのものが壊滅状態になってしまうと、名前を変えて生き延びようと画策。一方の新政府軍も、「近藤勇じゃないか」という噂を確かめるべく、元新撰組の隊員だった加納という男を呼び、近藤と面会させることに。

その隊員は新撰組を離れても近藤勇のことは尊敬していますから、「どうなんだ? 近藤勇なのか?」と問いただされても、「いや……」と口ごもってしまいます。だって、正直に話せば、尊敬する近藤局長が処刑されるわけですから。でも、近藤はそこで「加納君、お久しぶりです」と自分から口に出し、素性を明かして処刑が決まってしまうんです。

というのも、近藤勇というのは元々農民の出自で、そのコンプレックスもあって「武士よりも武士らしく」というということに並々ならぬこだわりを持って生きてきた男。普段から新撰組隊員たちにも「武士の礼儀として挨拶はしっかり!」と教えてきた過去があります。だからこそ、この場面でも、嘘をついて生き延びることよりも、武士として教えてきたことを貫いて自ら死を選んだわけです。

■全否定できないのが歴史の面白さ

この場面は当時、見ていて本当にしびれましたね。三谷さんはなんてカッコいい演出をするんだ!と。実は後日、この『新撰組!』の時代考証を担当された歴史作家の山村竜也先生にお会いする機会があり、「あのシーンは実際にあり得たと思いますか?」と聞いたことがあります。

山村先生曰く、「いや、恐らくないと思います。元隊員に照会させるとしても、近藤からは見えない場所で確認させたんじゃないか」と。でも、そこも「絶対にない」とも言い切れない、全否定できないのが歴史の面白さなんですよね。

そんな「こうである可能性は否定できない」という絶妙なところを攻めてエンターテイメントに仕上げてくれるのが三谷さんですから。史実も学べて、笑いもあって、歴史が全然興味ない人でも楽しめるように作ってくれるはずです。

『新撰組!』はあまりに人気が出てしまって、1年後に続編にあたる『新選組!! 土方歳三 最期の一日』というスペシャルドラマも放送されました。こちらは、山本耕史さんが演じた近藤の盟友である副長・土方歳三が主人公。同じ土方を主人公にした司馬遼太郎先生の歴史小説『燃えよ剣』ファンの僕ですけど、これがまた最高のドラマでした。

こんな風に、『鎌倉殿の13人』も次から次に新しい話題が生まれてくれれば、歴史ファンとしても嬉しい限り。1年間大いに楽しみたいです。

撮影/モリサキエイキ 構成/オグマナオト 企画/mamagirlWEB編集部

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