りゅうちぇる「パパ・ママという役割ではなくて一人の人間として一緒に分かち合えれば」『82年生まれ、キム・ジヨン』から夫婦観語る

りゅうちぇる「パパ・ママという役割ではなくて一人の人間として一緒に分かち合えれば」『82年生まれ、キム・ジヨン』から夫婦観語る

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  • 更新日:2020/09/15
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『82年生まれ、キム・ジヨン』×VERY Academy (C)2020 LOTTE ENTERTAINMENT All Rights Reserved.

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モデル、タレント、アーティストとして幅広く活躍し、1児のパパである、りゅうちぇるが韓国映画『82年生まれ、キム・ジヨン』のトークイベントに参加、夫婦のあり方について語った。

韓国で130万部突破、日本でも20万部を売り上げた大ベストセラー小説を原作にした本作。9月15日(火)に開催された、女性誌「VERY」が展開する「VERY Academy」とコラボレーションしたトークイベント「『82年生まれ、キム・ジヨン』から考える夫婦の呼び方、呼ばれ方~家庭内の思い込みから自由になるヒント~」には、りゅうちぇるさんに加え、「VERY」モデルの牧野紗弥、社会学者の田中俊之が登場した。

ベルリン国際映画祭が、男優賞・女優賞の区別をなくすことを表明するなど、社会的、文化的な性差、ジェンダーについての関心は国内外でもますます高まっている昨今、集まったゲストは今回のテーマについて早速議論をスタート。

一人の人間として、素直に生きる姿勢が共感を呼んでいるりゅうちぇるさんは、「映画を観てグサリときました。世の中には色んな人がいるのに、どうしても男と女の2種類に分けられて、男の子だから、女の子だからという刷り込みの中で育ってきている。この当たり前の現状に疑問を持つことがなかった人もいると思うけど、そこに疑問を投げかけるいい機会だと思います」とコメント。

自身のインスタグラムに集まったファンからの質問に真摯に答え、特に子育てや“夫婦”の悩み相談に関して絶大な支持を集めるりゅうちぇるさんだけに、「劇中のジヨンと同じ2才2ヶ月の子供がいるので、つらい気持ちになったところもありました。誰かが悪いわけではないのに…家族ってやっぱり本音が出ちゃうから。子供の時からアニメではお母さんが主婦をしていたり、ヒーローショーでは女の子はピンクでしょ、とか。そういう刷り込みや育ってきた環境って自然と周りに出ちゃう。その当たり前に疑問を抱けたのがジヨンだったんじゃないかな、と思います」と、親としての思いをのぞかせながら本作のテーマに踏み込んでトーク。

また、3児のママでありモデルとして活躍する牧野さんは「84年生まれなんですが、私ととてもよく似ていると思ってみていました。共感しましたね。私も子供が生まれて10年くらい、なんの疑問を持たずに生きていて…でもちょうど1年前くらい前にあるきっかけでジェンダーという言葉と出会い、あぁ私がもやもやしていたのはこれだったのか、と。そこから意識が変わっていきました」とジヨンのように日常で感じる違和感に対しての気づきを明かした。

そして、今回の大きなテーマでもある“夫婦の呼び方”についてに及ぶと、実際にりゅうちぇるさんは妻ぺこさんのことを【ペこ】と呼んでおり、自分は【りゅうちぇる】と呼ばれていると告白。ただ、メディアに出るときは【パートナー】という呼び方で相手を呼んでいることを明かすと、「男が働かない、いいじゃないか!」など男性のジェンダー問題にまつわる著書を数多く手掛ける社会学者の田中さんは、「こう呼べばいい、という正解があるものではないからこそ、それぞれがもやもやするんですよね。でも、パートナーという呼称はフラットで対等。素敵だと思います」と分析した。

「VERY」編集長の今尾さんは「VERY世代の読者だと、女性側は嫁と呼ばれることが多いみたいです」と明かし、「“家内と呼ばれることに違和感”がある」「“嫁”と呼ばれると嫌になる」といった読者からの声を一部紹介すると、りゅうちぇるさんは「男性側としても色々な意見はあると思う。僕はパパと呼ばれたくなくって…女性も男性もコミュニケーションを取って話し合いをすべきですよね」と男性目線としての素直な思いを吐露。お互いが一人の人間としてしっかりコミュニケーションを取ることが大切と語った。

さらに、そうした“違和感”を感じてしまう日常の場面について議論が白熱。映画の中のシーンを紹介しながら、それそれの意識の違いや気持ちのズレについて、意見が飛び交った。りゅうちぇるさんは「心をむき出しにして伝え合わないとすれ違うだけだから、それって結果的に子供に辛い思いをさせてしまう。みんな死にものぐるいで育児して生活しているんだから、ぶつかって分かり合うことが大切ですよね。僕はぺこりんと相談した上で、育児休暇という形で休みをとることはしなかったけど、得意な事を得意な方がやっていこう、パパ・ママという役割ではなくて一人の人間として一緒に分かち合えればいいねと話していました」と自身の強い思いを明かした。

そのほかにも、いくつかピックアップされた劇中のシーンを観ていく中で、とにかくコミュニケーションが大事、という言葉を繰り返す登壇者たち。りゅうちぇるさんは男性目線での気持ちとして、「女性だけが経験する神秘的な妊娠・出産という出来事に気圧されてしまうこともあるし、一緒に子育てしたいと思っていても、『今これ?』『は?これじゃないんだけど』とか言われると結構傷つく…」と本音も。「本当にコミュニケーションが大事だから、お互いの気持ちを0から10までどころじゃなくて0から1000までくらい言った方がいい。男とか女とかじゃなくて個々の人間として、お互いが本音を打ち明けることが大事」と熱弁した。

最後に、今回のトークを通してりゅうちぇるさんは「この映画をきっかけに、夫婦のコミュニケーションをとる事を意識してみたり、子供や夫婦との関係性を見直すきっかけになればいいなと思います」とコメント。牧野さんは「まずは自分を認めてあげて、間違っていないから進んでみようと舵取りすることが大事。自分が家庭内で一番のファイターだと思うくらい(笑)。子供たちに、自分が悩んだ事で悩ませたくないから、少しずつでも変わっていければいいと思います」と語り、トークを締めくくった。

『82年生まれ、キム・ジヨン』は10月9日(金)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。

text:cinemacafe.net

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