無形文化遺産の伝統工芸品「麻鞋」、海外市場で人気 中国甘粛省甘谷県

無形文化遺産の伝統工芸品「麻鞋」、海外市場で人気 中国甘粛省甘谷県

  • 新華社通信
  • 更新日:2023/05/26
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無形文化遺産の伝統工芸品「麻鞋」、海外市場で人気 中国甘粛省甘谷県

【新華社蘭州5月26日】中国甘粛省天水市甘谷県で製造される麻鞋(麻の一種のイチビを素材とした靴やスリッパ)がここ数年、日本や韓国、マレーシア、イタリアなど海外市場で人気を博している。

麻の一種、イチビを編んで作る麻鞋は同県で約千年の歴史があり、2017年には同省の無形文化遺産リストに登録された。

県内の麻鞋メーカー、甘粛雅路人麻編工芸製品発展の牛君俊(ぎゅう・くんしゅん)董事長は今年の貿易市場に自信を持っているとし、「今年第1四半期(1~3月)の売上高は700万元(1元=約20円)を超えた。多くの取引先が私たちの製品に関心を示している。今後は甘谷麻鞋文化の海外展開を推進し、文化観光とも組み合わせながら海外市場の開拓を強化していく」と述べた。

牛氏によると、同社は毎年30万元以上を投じて商品開発とデザインを行い、既に180種類以上の麻鞋が市場に出回っている。2021年には北京故宮博物院との共同企画で、無形文化遺産の要素を取り入れた麻鞋を開発、生産した。

県内の麻鞋メーカー数社はここ数年である程度の規模が備わり、特色ある地場産業となっただけでなく、地元女性の就業と収入増もけん引している。(記者/文静、王博、張睿)

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