[ブリュッセル 25日 ロイター] - 欧州連合(EU)欧州委員会のティエリー・ブルトン委員(域内市場・産業・デジタル単一市場担当)は25日にロイターの取材に応じ、人工知能(AI)に関する欧州の規制は交渉の余地がないと述べた。

欧州連合(EU)欧州委員会のティエリー・ブルトン委員(域内市場・産業・デジタル単一市場担当)は25日にロイターの取材に応じ、人工知能(AI)に関する欧州の規制は交渉の余地がないと述べた。写真は同委員。ブリュッセルで2月撮影(2023年 ロイター/YVES HERMAN)
ブルトン氏は、前日に開かれた会合で米新興企業のオープンAIのサム・アルトマン最高経営責任者(CEO)が法律に従えない場合に欧州から撤退する可能性があると述べたことを受け、「明確にしたいのはわれわれのルールは市民の安全と幸福のために作られたものであり、交渉はできないということだ」と語った。
欧州がAIの普及を妨げているとの主張は意味がないとし、「欧州は基本的権利や安全性に関わるリスクに対処するバランスの取れた規制枠組みの策定で先行しているだけでなく、信頼できるAIの先駆者となるためのイノベーションを容認している」と説明した。
欧州議会と加盟国は数カ月以内にAI活用に関するルールの草案をまとめる見通し。