イケメンなのに2次元で活動!? 前代未聞のボーイズグループ「学芸大青春」の実像

イケメンなのに2次元で活動!? 前代未聞のボーイズグループ「学芸大青春」の実像

  • ダ・ヴィンチニュース
  • 更新日:2020/11/20
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“3次元”で実在するグループなのに、“2次元”の姿で活動する。イケメンにもかかわらず、あえて顔出しをしない。そんな謎多きダンス&ボーカルグループ「学芸大青春」(ガクゲイダイジュネス)をご存じだろうか。2次元と3次元の狭間を軽やかに行き来する彼らは、一体何者なのか。特集を通じてその実像に迫りつつ、彼らの活動の足跡をたどっていこう。

アニメキャラでもVTuberでもない、かつてないダンス&ボーカルグループのカタチ

2019年9月、ダンス&ボーカルグループ「学芸大青春」が歌手デビューとともに活動を開始した。メンバーは、相沢勇仁、内田将綺、仲川蓮、星野陽介、南優輝の5人。現在は、東急東横線・学芸大学駅にほど近いシェアハウスで共同生活を送りながら、ダンス&ボーカルの技術を磨いている。。ひとつ屋根の下で暮らしている彼らならではの、息の合ったパフォーマンスやMCが魅力となり、すでに多くのファンを獲得している。

──と言うと、ごく普通のボーイズグループを思い浮かべるかもしれない。だが、その想像は大きく覆されるだろう。実は彼ら、活動を初めてから1年以上経った今も顔を見せていない。表に出るのは、2次元キャラクターや3Dモデルの姿。かといって、声優が演じる2次元アイドルでもなければ、“魂”を宿したバーチャルYouTuberでもない。前例がないためなかなか把握しづらいかもしれないが、あくまでも“2次元の姿をまとった、実在するダンス&ボーカルグループ”なのである。

そもそも彼らが所属するVOYZ ENTERTAINMENTは、「VOYZ BOY」「ハイスクールチルドレン」といった、舞台等で活躍するタレントが在籍する生身のボーイズグループも擁する芸能事務所。「学芸大青春」が同様のルートをたどることも、十分に考えられた。だが、「新しいことにチャレンジしなければ生き残れない」という杉沢達哉プロデューサーの判断のもと、「2次元と3次元を行き来する」というコンセプトを打ち出すことに。当初メンバーには戸惑いもあったが、今ではこのコンセプトを受け入れ、楽しみながらパフォーマンスをしているという。

現時点では2次元の姿での活動がメインだが、これは彼らのファーストステップにすぎない。次なるステップでは、3次元のパフォーマンスを増やすことも考えている。キャラクターをまとってはいるが、彼らの主体は2次元ではない。2次元と3次元が対等な関係にあり、この両輪が滑らかに駆動してこそ「学芸大青春」なのである。

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それでは2次元と3次元、それぞれの活動について紹介しよう。

●2次元の「学芸大青春」

学芸大青春のキャラクターデザインを手掛けるのは、イケメン役者育成アプリ『A3!』をはじめ、数々の人気キャラクターを描いてきた冨士原良さん。5人のルックスや印象、あふれ出る内面性をすくいとり、キャラクターとして見事にビジュアライズしている。クリエイティブディレクションは、BALCOLONY.が担当している。

さらに、このイラストをもとに3Dモデルを作成。ライブや3Dドラマに出演する際は、メンバーがセンサーのついたフルボディスーツを着用し、彼らの動きをそのまま3Dモデルに反映している。こうした技術により、メンバーの生き生きとした姿を体感することができる。

●3次元の「学芸大青春」

TwitterやYouTubeでは生身でのダンス、トーク動画を公開中。顔こそ隠しているものの、彼らの存在を確かに感じることができる。現在は2次元での活動に軸足を置いているが、将来的には3次元の露出を増やしていくことも検討されているという。

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歌、アプリ、3Dドラマ、ラジオ、そして初ライブへ──活動開始から1年の足跡

ダンス&ボーカルグループと銘打っているが、彼らの活動は歌やダンスパフォーマンスにとどまらない。CGキャラクターとしてホームコメディを演じる3Dドラマ、素の彼らを伝える動画やラジオなど、さまざまなメディアで彼らと触れ合うことができる。各メディアでの彼らの活躍を紹介しよう。

●シングル&アルバム

2019年9月の1stシングル『JUNES』以降、10タイトルの配信シングルを発表。音楽活動のコンセプトは、「他の2次元コンテンツにはない音楽を」。数々のアニソンを手がけてきたR.O.Nさん、第60回「輝く!日本レコード大賞」で優秀作品賞を受賞している作編曲者早川博隆さんなど著名クリエイターのほか、韓国やイギリスのトラックメイカーを起用し、バラエティに富んだ楽曲をリリースしている。

メンバーの生い立ち、心情をつづったリリックも「学芸大青春」ならでは。杉沢プロデューサーによると、「ミュージカルのように楽曲を通じて思いを伝えたい」という思いがあるそうだ。

活動1周年を迎えた今年9月2日には、待望の1stアルバム『HERE WE ARE!』を初のCDパッケージでリリース。メンバーそれぞれのソロ曲を含む全16曲に、5人の“今”を封じ込めている。

●ライブ

本格派ダンス&ボーカルグループだけに、「ライブこそ僕らの真骨頂」と語る5人。今年5月に開催予定だったライブは、新型コロナウイルス感染症の拡大にともない有料配信オンリーになったが、初めてのライブにもかかわらず約1,500名を動員。バーチャル空間ならではの迫力あるパフォーマンスを披露し、今後のVR・ARエンタテインメントの方向性を示してみせた。

そして、来る11月28日には、初の有観客ライブ「WHO WE ARE ! Return!!」を開催! 5月のリベンジとあって、メンバーも気合を入れてリハーサルを重ねている。会場チケットは1stアルバム購入者応募限定のため手に入らないが、配信チケットは発売中。ぜひ、その目で彼らの伝説を見届けてほしい。

●公式YouTube&Twitter動画コンテンツ「じゅねルーム」「じゅね生」ほか

デビューと同時に、公式YouTubeチャンネル&Twitterを開設。YouTubeでは、主に2次元の姿の彼らが生放送やトーク企画を繰り広げたり、LIVE映像を披露したり。さらに、実写ロケなど3次元のメンバーもチラ見せしている。Twitterでも、趣向を凝らした短尺のm-ビーがほぼ毎日更新されている。

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●3Dドラマ『漂流兄弟』

公式YouTubeチャンネルとTwitterでは、「学芸大青春」主演の3Dドラマ『漂流兄弟』を配信中。このドラマは、全編バーチャル空間で撮影された新感覚ホームコメディ。メンバー5人が、ひとつ屋根の下でケンカ三昧の日々を送る「樹根洲(ジュネス)」家の兄弟を演じている。

Season1は好評配信中、Season2は11月20日から配信予定だ。パンダ型ロボット「ミスターP」役として花江夏樹さんが出演するほか、Season2からは浅沼晋太郎さんがナレーションを担当する。

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●スマートフォンアプリ『学芸大青春 バクステアプリ』

こちらは、「学芸大青春」の成長を追うリアルドキュメンタリー。彼らがどのように出会い、どんな経緯でグループが結成されたのか、バックステージを知ることができる。メンバーのインタビューを元にシナリオが構成されているので、彼らのリアルな心情が伝わってくる。

●ラジオ「学芸大青春の青春ラジオ」

メンバーがパーソナリティを務める、初のラジオレギュラー番組。ひとつ屋根の下で暮らす彼ららしい親しげな雰囲気、わちゃわちゃ感を楽しめる。

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「学芸大青春」はどこへ向かうのか

アニメやマンガの実写映画化、人気作品の2.5次元舞台化、キャラクターのコスプレ──。これまで、実に多くの2次元コンテンツが3次元化されてきた。平面上に描かれていたキャラクターが肉体をもって眼前に立ち現れるさまは、まさに次元を超えたダイナミズムにあふれ、今も多くの人々を魅了し続けている。

一方「学芸大青春」は、2次元キャラクターと3次元の男性アーティストが同時に存在する異色のグループだ。どちらがオリジナルというわけではなく、2次元も3次元も並列であり対等の関係。今はまだ2次元の姿での活動が目立つが、今後リアルな彼らが活躍する場も増えていく予定だという。そうなれば、表現の幅も2倍、3倍に広がっていくはず。例えばライブひとつとっても、バーチャル空間ならではのVR・AR演出は2次元で、汗や息遣いを感じさせるパフォーマンスは3次元でと、それぞれの特長を活かした表現ができるだろう。さらに、2次元と3次元をミックスした演出も可能になる。すでに2次元キャラクターと3次元のアーティストが融け合うような映像表現にチャレンジし、今後への期待を高めている。

唯一無二のグループだけに、無限の可能性を秘めた「学芸大青春」。杉沢プロデューサーも、「学芸大青春は世界を狙えるボーイズグループ」と豪語する。学芸大学という小さな街から生まれた彼らは、次元の狭間を超え、そして国境をも軽々と超え、どこまでも羽ばたいていく。

文:野本由起

フィジカルとバーチャルの狭間をたゆたう5人組。浅沼晋太郎が「学芸大青春」に惹かれた理由

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