
川内原発の安全性などを検証する県の原子力専門委員会は26日、塩田知事に一部修正を加えた最終報告書を提出した。塩田知事は「来月中旬をめどに住民説明会を開き意見を集約したい」との考えを示した。
川内原発の安全性などを検証する県の原子力専門委員会は26日、塩田知事に報告書を提出した。塩田知事は「来月中旬をめどに住民説明会を開き意見を集約したい」との考えを示した。
九州電力は40年の運転期限を迎える川内原発の1・2号機について、20年の運転延長を原子力規制委員会に申請している。
先週18日、県の原子力専門委員会は、九州電力の特別点検や劣化の状況の評価について、分科会が「適正」とした報告書案に大筋で合意していた。
一部修正が加えられた最終の報告書が26日午後、塩田知事に提出された。
(県原子力専門委員会・地頭薗 隆座長)
「報告書と意見書、とりまとめきょう知事に提出することができた。そういう意味では一段落と考えている。分科会から本委員会に総括としてあがってきたという風に私自身は考えている」
提出を受けて、塩田知事は来月中旬をめどに立地自治体の薩摩川内市で「住民説明会を開きたい」との考えを示した。
(塩田知事)
「説明会のようなことも開いたり、意見募集という形をとりたい。まずはもらった意見と報告書の内容をふまえて、規制庁と九州電力に対して、厳正な対応を要請したい。可否という形になるかどうかは別だが、県の考え方を整理するということであると、まだもう少し時間はかかる」
川内原発1・2号機の運転延長の認可は、10月ごろ判断されるとみられている。塩田知事は、県としての意見を原子力規制委員会や九州電力に、認可の判断より前に伝えることにしている。