
萩焼の宗家=坂家の高麗左衛門を、2014年に亡くなった13世の長男・坂悠太さんが、23日に襲名した。
萩焼の宗家=坂家の高麗左衛門を、2014年に亡くなった13世の長男・坂悠太さんが、23日に襲名した。
14世高麗左衛門を襲名したのは、本名・坂悠太さん34歳。
「高麗左衛門の名前をしっかり背負って、しっかりいい物を作っていかなければならないと気持ちを新たにした」
坂さんは、女性として初めて13世高麗左衛門を襲名した坂純子さんの長男。
「高麗左衛門」の名は、初世=高麗左衛門が、萩藩の初代藩主・毛利秀就公から拝領したもの。
「従来の萩焼をしっかり守ってということに軸足はかなり先代、先々代に比べると強くくる。今の時代にふさわしい物は何かということは、しっかり見ながらあるいは教えてもらいながら、しっかり考えて作品を作りたいと思う」
この茶碗は、先代の十三世が最後に焚いた窯に自分が作ったものを入れた思い出の作品という。
「不思議といい色に焼けてしまって。母がうちの家の土を使って、母の窯に入れさせてもらったので、どうしてもこういう色が・・・。それは僕の能力以外の部分が出るというか、この色が出せるかというと、当然やっぱりなかなか、同じようには焚けるか、なかなか難しいと思う」
坂さんは、萩焼の伝統と、先代の思いを胸に自分の萩焼を焼きたいと話していた。