これが“運命の分かれ道”? プロ野球、今季新たな挑戦を決断した選手5人。チャレンジの行方は...

これが“運命の分かれ道”? プロ野球、今季新たな挑戦を決断した選手5人。チャレンジの行方は...

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  • 更新日:2023/03/19
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産経新聞社

今季は“運命の分かれ道”? 新たなチャレンジをするNPB戦士5人

レギュラーシーズンの開幕まで、2週間を切った2023年のプロ野球。主力級の選手たちは、開幕戦に合わせて調整を続けているが、中には新たな決意を持ってシーズンに挑む選手たちもいる。そこで今回は、今季から新たなチャレンジを決断した選手5人を紹介したい。

■根尾昴
投打:右投左打
身長/体重:177cm/84kg
生年月日:2000年4月19日
経歴:大阪桐蔭高
ドラフト:2018年ドラフト1位

昨季途中に投手へ転向した根尾昴。投手2年目の今季は、先発に挑戦する予定だ。

大阪桐蔭高時代には投手、遊撃、外野とあらゆるポジションをこなし、甲子園のファンを魅了。投打の中心となり、甲子園春夏連覇に大きく貢献した。

ドラフト会議では、4球団が1位指名。抽選の末、中日ドラゴンズへの入団が決まり、内野手としてプロのキャリアをスタートさせた。

しかし、プロ入り後は打撃で大きく苦しんだ。2021年には自己最多の72試合に出場したが、打率.178と低調な数字に。翌2022年も打撃で結果を残せず、シーズン途中に異例の投手転向が決まった。

その後、リリーフで一軍初登板を果たすと、最終的に25試合に登板して防御率3.41を記録。同年は救援登板がほとんどだったが、将来的には先発ローテーション入りを見据えている。

春季キャンプでは、先発転向の足場を固めるため、二軍スタートとなった。異例のコンバートから飛躍できるか、今後の活躍に注目が集まる。

■岡田俊哉
・投打:左投左打
・身長/体重:178cm/69kg
・生年月日:1991年12月5日
・経歴:智弁和歌山高
・ドラフト:2009年ドラフト1位

再起をかけて新フォームに挑戦した岡田俊哉だったが、無念のスタートとなった。

智弁和歌山高からドラフト1位で中日ドラゴンズに入団した岡田。2013年に一軍デビューを果たすと、同年は66試合登板、22ホールドポイント(7勝15ホールド)、防御率2.79の好成績を残した。

その後も安定した投球を見せ、2017年の第4回WBC日本代表にも選出。貴重な左のリリーフとして活躍を続けた。

しかし、WBC後のレギュラーシーズンでは血行障害に悩まされ、わずか9試合の登板に終わった。クローザーを任された時期もあったが、2020年以降は再び低迷。2022年はわずか2試合の登板にとどまるなど、不本意なシーズンが続いた。

復活を目指すべく、同年オフにサイドスローへの転向を決断。横手投げで活躍する宮西尚生(日本ハム)の自主トレーニングに参加するなど、研鑽を重ねた。

ところが、2月に行われた対外試合の投球時に転倒し、負傷交代。右大腿骨骨折と診断され、離脱を余儀なくされた。好投を続けていただけに、悔やまれるアクシデントとなった。

■中野拓夢
・投打:右投左打
・身長/体重:171cm/69kg
・生年月日:1996年6月28日
・経歴:日大山形高 – 東北福祉大 – 三菱自動車岡崎
・ドラフト:2020年ドラフト6位

プロ入りから2年間、阪神タイガースの正遊撃手を務めた中野拓夢。今季は二塁へのコンバートが決まっている。

三菱自動車岡崎からドラフト6位で入団した中野は、ルーキーイヤーから開幕一軍入り。当初は途中出場がメインだったが、アピールを続けて遊撃のレギュラーを奪取した。同年は135試合出場で打率.273、30盗塁の好成績を残し、盗塁王に輝いた。

翌2022年もレギュラーの座を守り切り、打率.276、6本塁打、23盗塁をマーク。遊撃手部門のベストナインにも選出されたが、2年連続でリーグ最多失策を記録するなど、守備面でやや不安を残していた。

今季から指揮を執る岡田彰布監督は、中野の二塁コンバートを決断。指揮官の方針を受け、秋季キャンプから二塁の守備練習に取り組んでいる。

一方、第5回WBCで侍ジャパン入りを果たしたが、代表チームでは遊撃での起用が中心。調整が難しいシーズンとなるだけに、どのような結果になるか、注目が集まる。

■栗原陵矢
・投打:右投左打
・身長/体重:179cm/82kg
・生年月日:1996年7月4日
・経歴:春江工
・ドラフト:2014年ドラフト2位

昨季は開幕早々に長期離脱を強いられた栗原陵矢。今季は新たなポジションで復活を目指す。

2014年ドラフト会議で福岡ソフトバンクホークスから2位指名を受け、捕手としてプロ入り。入団後は一塁や外野守備にも取り組むと、2020年に「2番・一塁」で初の開幕スタメンに抜擢された。同年は打率.243ながら、17本塁打、73打点をマークした。

翌2021年には外野の一角を担い、全143試合に出場。打率.275、21本塁打、77打点と成績を伸ばし、主力選手の1人となった。

2022年も開幕から好スタートを切っていたが、3月30日の千葉ロッテマリーンズ戦で左膝前十字靭帯断裂の大けがを負い、残りのシーズンはリハビリに費やすことになった

それでも順調な回復を見せ、今季から三塁への本格コンバートが決定。長らく正三塁手を務めた松田宣浩(現・巨人)の後継者として、大きな期待を受けている。

■平良海馬
・投打:右投左打
・身長/体重:173cm/93kg
・生年月日:1999年11月15日
・経歴:八重山商工
・ドラフト:2017年ドラフト4位

昨オフの契約更改で先発転向を直訴し、大きな話題を呼んだ平良海馬。球界を代表する絶対的リリーバーは、今季から新たな役割を担う。

2017年ドラフト4位で埼玉西武ライオンズに入団。2020年にセットアッパーへ定着すると、同年は54試合登板で34ホールドポイント(1勝33ホールド)、防御率1.56の好成績を残して新人王に輝いた。

翌2021年には、NPB記録となる驚異の39試合連続無失点をマークした。2022年も61試合に登板し、35ホールドポイント(1勝34ホールド)、防御率1.56と打者を圧倒。最優秀中継ぎ投手のタイトルを獲得した。

リリーフで無双を続けていた平良だったが、同年オフに配置転換を直訴。今季から先発へ挑戦することが決まった。

迎えた春季非公式試合(オープン戦)では、2試合(10回)を投げていまだ無失点。ここまでは順調な仕上がりを見せている。先発投手としてどのようなパフォーマンスを見せるか、期待が高まる。

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