中年の星・山本昌さん野球殿堂 「技術伝えたい」星野さんの教え胸に

中年の星・山本昌さん野球殿堂 「技術伝えたい」星野さんの教え胸に

  • 毎日新聞
  • 更新日:2022/01/18
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2014年、最年長勝利記録を更新した中日・山本昌=兵藤公治撮影

野球殿堂博物館(東京都文京区)は14日、今年、野球殿堂入りした3人を発表した。元プロ野球選手が対象となる競技者表彰のプレーヤー表彰では、日米通算313セーブの元ヤクルト投手で、昨季、監督としてヤクルトを20年ぶりの日本一に導いた高津臣吾氏(53)と、元中日投手でプロ野球最年長勝利記録を樹立するなど「中年の星」と呼ばれた通算219勝の山本昌(本名・山本昌広)氏(56)が選出された。

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候補者入りして2度目の選考という早さで殿堂入り。山本昌氏は「たくさんの人に支えていただいた野球人生だった。このような体に生んでくれた両親、いつも支えてくれた家族に感謝している」。マスク越しでも分かる柔和な笑顔だった。

186センチと大柄だが、がに股の投球フォームで球速も130キロほど。長く芽が出ずに苦しんだが、5年目の米国留学で米大リーグ・ドジャース職員の故アイク生原(本名・生原昭宏)さんの献身的な指導で開眼した。「1勝するだけで大変喜んだアイクさんに殿堂入りの報告ができたら、どれだけ喜んでいただけたか」。2002年に殿堂入りした恩人をしのんだ。

「野球が上手ではなかった」というが、「球が速くなくて見てくれもよくないが、いろんなことを駆使すれば勝てる。球の速くない少年投手は希望をもってほしい。必ず技術は上がるし、あきらめる必要はない」と力説する。解説者などを務めながら母校の日大藤沢高で特別臨時コーチとして教えており、新型コロナウイルスが収まれば野球教室などで楽しさを伝えたいと願う。

恩師で元中日監督の故星野仙一さんからは「お前はここまで野球に世話になったから、最後まで野球に貢献しなさい」と言われてきた。「後輩たちや球界に、自分が(プロで)32年やってきた技術を伝える日が来たら全力で頑張りたい」。思いを新たにした。【大島祥平】

やまもと・まさ

本名・山本昌広(まさひろ)。1965年生まれ、神奈川県出身。神奈川・日大藤沢高から84年、ドラフト5位で中日入り。米国への野球留学を経験した5年目の88年8月に広島戦で初勝利。93年に最多勝と最優秀防御率、94年に沢村賞と最多勝、97年に最多勝と最多奪三振に輝いた。2006年に史上最年長で無安打無得点試合を達成。14年に49歳0カ月でプロ野球最年長勝利を挙げ、15年に史上初の50歳登板を最後に引退した。通算219勝165敗5セーブ、防御率3・45。

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