斉藤壮馬が楽しんだ『劇場版 Collar×Malice -deep cover-』の物語と「相棒」との再会

斉藤壮馬が楽しんだ『劇場版 Collar×Malice -deep cover-』の物語と「相棒」との再会

  • アニメージュプラス
  • 更新日:2023/05/26
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オトメイトの大人気ゲーム「Collar×Malice」が、ついに前後編2部作で劇場版アニメ化! 『劇場版 Collar×Malice -deep cover-』のタイトルで、前編が5月26日(金)、後編が6月23日(金)に公開される。
舞台は20XX年、謎の組織【アドニス】によって引き起こされた【X-Day事件】以後、危険な街となってしまった新宿。何者かによって毒が内蔵された首輪をはめられてしまった警察官・星野市香は、独自で【X-Day事件】を追う元警察組織所属の男性たちと共に捜査を進めていた。そのさなか、新宿区から流出した拳銃絡みの新たな事件が発生して――。

ゲーム版から続投し、さらにスケールアップした「Collar×Malice」の世界に挑んだ榎本峰雄役・斉藤壮馬さんに、アフレコの裏話や劇場版の見どころをたっぷりうかがった。

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【峰雄は新しい扉を開いてくれる相棒】

――劇場版アニメの制作決定を聞いたときのお気持ちは?

斉藤 「原作がすごくご好評をいただいているので、何かしら展開していきたい」というお話は聞いていたのですが、それが劇場版アニメ化、しかも前編・後編という大ボリュームでお届けできることを知ったときは驚きました。それと同時に、「またあの世界に戻れるんだ」ということが純粋に嬉しかったです。

――2016年のゲーム発売から長きにわたって愛されるタイトルとなりましたが、改めて「Collar×Malice」の魅力はどんなところにあると思いますか?

斉藤 キャラクターたちが魅力的なのはもちろんのこと、シリアスで重層的なシナリオと世界観の構築が非常に巧みだなと思っていて。きっとこういう雰囲気の作品を心待ちにされていたという方も多いのではないかなと感じました。

――『榎本峰雄』というキャラクターに、どのような思い入れがありますか?

斉藤 峰雄とは、ありがたいことに長い付き合いとなってきました。最初の収録からこれまで、どんどん頼もしく、面白く成長していく彼の声を担当する中で、僕自身も新たな引き出しが開けられていくような感覚がありました。僕の新しい扉を開いてくれる「相棒」のような存在だと感じています。

――では、今回の劇場版で改めて峰雄を演じた感想を教えていただけますか。

斉藤 ゲーム版で役が決まった当時は、峰雄のような元気で人懐っこいワンコ系のキャラクターの声を担当させていただく機会があまりなかったので、自分にとっては新たな挑戦になるなと思っていました。今回初めて映像に対してアフレコをしたのですが、こうして長い年月をかけて定期的に収録させてもらってきたおかげで、すごく体に役が馴染んでいる感覚があって。素直に彼の言葉を喋ることができた気がしました。

――劇場版での峰雄の活躍ポイントを教えてください。

斉藤 峰雄は早合点したり先走ったりする、愛すべきアホな部分がありますけれど、それが話を動かすキッカケを作っていくんです。少しおっちょこちょいですけれど、男気があって目が離せない、カッコいい彼の活躍をぜひ劇場のスクリーンで観てもらいたいと思います。

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【アフレコでも「峰雄をいじる」という空気感がある】

――今回の劇場版は、原作を軸にしたオリジナルストーリーとなりますが、台本を読んでみていかがでしたか?

斉藤 個人的に「本編の裏で実はこういうことがあった」というような、別軸を描くシナリオがすごく好きなので、非常に楽しみだなと思いました。また、台本を開いたときに、自分が想像していた以上に峰雄がたくさん喋っていたので「どういう話になるんだろう!?」とも思いました(笑)。

――本作のヒロイン・星野市香を演じる本渡楓さん、劇場版のオリジナルキャラクター・拾和ミツルを演じる小西克幸さんの印象は?

斉藤 今回、本渡さん・小西さんと一緒に収録ができたので、全編にわたってお芝居を聞けたのですが、新ボイスのお二人がとにかく濃密な会話劇を繰り広げているので、声フェチとしてはすごく嬉しい時間を過ごすことができました(笑)。

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――これまでの「Collar×Malice」のアフレコで、忘れられないエピソードはありますか?

斉藤 ゲームの収録は1人で行っていたのですが、ドラマCDの収録でみなさんとご一緒する機会があったんです。いつものように峰雄が「なんでだよ!!」という風に叫ぶシナリオだったのですが、白石景之役の木村良平さんに「ひとり声でかい奴がいるなあ~」といじられまして(笑)。「そういう役なんです、良平さん!」とやり取りさせていただいたことが、とても印象に残っています。

――峰雄を演じる斉藤さんならではのエピソードですね(笑)。

斉藤 はい(笑)。でも、やっぱり峰雄は、普通の人が聞いたらちょっとうるさいと思われるくらいの明るさを持っているキャラクターなので、それがこう物理的に届いたのかなと思って(笑)。それは嬉しかったですね。

あと、みなさんとご一緒するときは、基本的に「峰雄をいじる」みたいな空気感があるので、それもすごくありがたかったです(笑)。

【斉藤さんの推しキャラは?】

――劇場版から「Collar×Malice」の世界へ入る方に向けて、本作の楽しみ方を教えていただけますか?

斉藤 この『劇場版 Collar×Malice -deep cover-』は、初めて作品に入る方にも分かりやすい親切な作りになっていると思います。きっと初めての方には、すべてのキャラクターが新鮮に映るかと思いますが、その中でも主人公の市香ちゃん目線に立って、物語に没入してもらえたらと思います。サスペンスものなので、謎が提示されてそれを追及していき、最終的には解き明かされるストーリーとなっているので、素直に作劇に翻弄されたほうが楽しめるのではないでしょうか。

――なるほど。ちなみに、キャラクターがたくさん出てきますが、斉藤さんの推しキャラは誰なのでしょうか?

斉藤 僕は白石がすごく好きですね。作品を見るときに、いつもトリックスターのような立ち位置のキャラクターに惹かれるんです。掴めないからこそ、もっと知りたくなってしまいます。

【斉藤さんが「怖い新宿」を体験したX-Day】

――峰雄はテレビやドラマの影響を受けやすいタイプですが、斉藤さん自身はいかがでしょうか?

斉藤 10代の頃は自分の感性で見つけたものを信じているようなタイプだったのですが、年々その頑なさが取れてきたように思います。以前は、人に音楽や小説をお薦めしてもらっても、そこに食指が動くことはあまりなかったのですが、いろんな形でいろんなものをお薦めしてもらえるような時代になってきたこともあり、考え方も変化してきました。結局「自分」という存在もいろんな物事や人の影響を受けて出来上がっているので、それを素直に認めてしまったほうがもっと楽しいことが増えるんじゃないか、ということを最近おぼろげながらに分かってきました。

また、影響を受けるとは少し違うかもしれませんが、昔は「音楽のサブスクリプションサービスは絶対に使わない」とか、「電子書籍は絶対に読まない」と思っていたりしたのですが、今はその便利さに非常にお世話になっていて。近年は頑ななマイルールがなくなってきたなと感じています。

――本作の舞台となる新宿にまつわる斉藤さん自身のエピソードや思い出(X-Day)はありますか?

斉藤 僕、上京したのが19歳になる年で、そこから少しずつ声優の仕事を始めたのですが、たしか最初の仕事が新宿だったんです。新宿3丁目の出口で待ち合わせだと言われて、「分かりました」と言って向かったのですが、当時まだスマートフォンを持っていなくて、地図を見ながら行ったら、めちゃくちゃ出口がいっぱいあって……。僕、山梨県出身なのですが、山梨県で一番大きい甲府駅でも出口は2つくらいしかないんです。

結局、駅の中でめちゃくちゃ迷っちゃって、マネージャーさんとの合流時間に間に合わなくて、その時「新宿って怖い街だな……」と思いました(笑)。なので、あの日が僕の「X-Day」だったのかなと思います。

【最後に】

――最後に、劇場版の公開を楽しみにしているファンの方へメッセージをお願いします。

斉藤 原作をお好きな方はもちろん、ここから初めて「Collar×Malice」の世界に触れてくださる方も、非常に濃密なサスペンスが展開されていくと同時に、ユーモラスなシーンもたっぷりと盛り込まれている素敵なシナリオですので、ぜひ大画面・大音響でじっくり「Collar×Malice」の世界を堪能していただけたら嬉しいです。よろしくお願いします。

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(C)IF・DF/劇場版 Collar×Malice 製作委員会

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