馬場さんの誕生日に新3冠王者が決定する全日本プロレス 設立50周年イヤーの行方は?【連載vol.77】

馬場さんの誕生日に新3冠王者が決定する全日本プロレス 設立50周年イヤーの行方は?【連載vol.77】

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  • 更新日:2022/01/14
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専務レスラー諏訪魔が全日本プロレス50周年記念イヤーを陣頭指揮か?【写真:柴田惣一】

毎週金曜日午後8時更新「柴田惣一のプロレスワンダーランド」【連載vol.77】

ジャイアント馬場さんの誕生日(1月23日)に王道の至宝・3冠王座を手にするのは誰だ? 設立50周年メモリアルイヤーの全日本プロレスが正念場を迎えている。

同じ1972年に設立された新日本プロレスは1・4、5東京ドーム2連戦、プロレスリングNOAHとの全面対抗戦に沸いた1・8新横浜決戦と、華々しくメモリアルイヤーの幕開けを飾った。

かたや全日本はジェイク・リーが負傷欠場に追い込まれ3冠王者不在でスタートするという非常事態。その上、複数の選手、関係者が新型コロナ陽性となり1・9愛知・岡崎大会が中止になるなど、開幕ダッシュに成功とは言い難いのが現実だ。とはいえ、50周年の王道マットをけん引する新王者をトーナメント(諏訪魔VS宮原健斗、芦野祥太郎VS本田竜輝)で決することとなった。

4強戦が争われるのは1・23東京・後楽園ホール大会。なんと馬場さんの誕生日当日である。王道戦士は元より、ファンも天国から見守っているであろう創設者の視線を感じているはず。

思えばジェイクも新王者決定巴戦(VS宮原、青柳優馬=2021年6月26日、東京・大田区総合体育館)を制しての第64代王座奪取だった。このときは諏訪魔がコロナ禍に巻き込まれて王座を返上している。

諏訪魔は9・21後楽園決戦でジェイクに挑み、王座奪回に失敗しており、今回のトーナメントへかける思いは誰よりも熱い。加えて1・3後楽園決戦で世界タッグ王座を芦野とともに戴冠。トーナメント1回戦で諏訪魔が宮原を、芦野が本田を退ければ、5冠王をかけてのパートナー対決ともなる。

芦野は50周年記念イヤーの今年、全日本入りしたばかりで結果を残したいところ。ジェイクの初防衛戦(21年7月22日、後楽園ホール)で挑んでいるが敗れている。それだけに「ジェイクから取らないと。トーナメントに優勝しても暫定王者でいい」と発言。今後10年は続くであろう、ジェイクとのライバル抗争も見据えている。

宮原もジェイクのV3戦(21年10月16日、大田区総合体育館)で60分時間切れの死闘を闘い抜いたが、ベルト奪取はならなかった。手に汗握るジェイクとの攻防が続く熱戦だっただけに、1・23後楽園決戦で第65代王者となり、ジェイク復帰の日を待ちたいところだろう。

本田は12・26東京・新木場決戦の「試練の七番勝負」でジェイクに挑み玉砕。ジェイク率いるTOTAL ECLIPSE入りを直訴し認められたが、その後ジェイクの負傷が発覚した。ジェイクが欠場したときの相手ということでの抜てき。誰よりも悔しい想いをしているであろう親分ジェイクのためにも大金星といきたいが、まずは同じWRESTLE-1から全日マットにたどり着いた芦野との対戦で、爪痕をガッチリと残したいところだろう。

4月には中央大学レスリング部で活躍した安齊勇馬が入団

このトーナメントにエントリーされず悔しがる大日本プロレスのアブドーラ・小林の存在も忘れてはならない。本来、小林は1・2後楽園決戦でジェイクの3冠に挑戦することが決まっていた。「全日本プロレスに入団しようと思ったが、身長が足りないからと面接で渕正信に落とされた。大日本プロレスで長年、頑張ってやって来たが、3冠に挑戦できるのはうれしい」と、張り切っていただけに「アブ小が入ってないのはおかしい。かわいそうだ」の声が渦巻く。

あくまでジェイクとの3冠戦にこだわっていたが、復帰時期は未定ということから、新3冠王が決定した暁には小林の挑戦表明があるかも知れない。今はまだ時期も対戦相手も分からないが、ぜひとも小林の3冠挑戦は実現させてほしい。

9月18日に18年ぶりの東京・日本武道館大会の開催も決まった。「全日本プロレス50周年記念大会(仮)」と銘打たれているが(仮)が取れた時には、どんな大会名となるのか? 誰が王道マットをリードしているかで、大会のイメージも大会名も左右される。日本武道館まで先は長いが、まずは3冠王者不在のリングで「救世主」となる新王座を手に入れる意義は大きい。

4月には中央大学レスリング部で活躍した安齊勇馬が入団する。甘いマスクに188センチの長身。諏訪魔が太鼓判を押す逸材に今から期待は高まる。

5日に手術を受けたジェイクも「経過は良好」だという。出だしにはつまずいた50周年イヤーの全日本だが、新日本とノアの対抗戦に黙ってはいられないはず。復興のノロシを馬場さんの誕生日(1月23日)に「聖地」後楽園ホールで上げる。

柴田惣一

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