滑走路は「氷河」! エアバスA340が初の南極へ着陸   フツーの便と運航どう違う?

滑走路は「氷河」! エアバスA340が初の南極へ着陸 フツーの便と運航どう違う?

  • 乗りものニュース
  • 更新日:2021/11/26

ターンアラウンドも長めに設定

ポルトガルの航空会社、ハイフライ(HiFly)が2021年11月、南アフリカから南極へのフライトを実施しました。このフライトでは4発ジェット旅客機である、エアバスA340-300「9H-SOL」を使用。ハイフライは「世界で初めて、A340が南極の氷河の上に着陸した」とこのフライトを紹介しています。

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南極に到着したハイフライのエアバスA340(画像:ハイフライ・Marc Bow)。

このフライトは南アフリカのケープタウン発で、科学者や観光客、貨物が乗せられました。距離にして2500海里(約4630km)、フライト時間は5時間少々で、77tの燃料が搭載されたそうです。

同便のパイロットを担当したカルロス・ミルプリ副社長は、今回のフライトについて、次のような趣旨のコメントを記してます。

・地上の航空機支援設備が限られているので、南極到着から折り返し便出発までの時間(ターンアラウンドタイム)を長めにとり、3時間の予定とする。
・滑走路は長さ3000mで、1.4kmの厚さをもつ氷で出来ている。滑走路には溝が掘られており、適切なブレーキ係数が得られるようになっている。

南極への着陸(着氷?)普通の空港とどう違う?

実際の着陸の際のポイントについて、カルロス・ミルプリ副社長は次のような趣旨の説明をしています。

・南極には着陸を支援する装置がないほか、滑走路と周囲の景色は白一色となっており、周囲に飛行ルートの目印となるような建物などもない。そのため滑走路手前20マイル(約37km)で滑走路を視認し、手前10マイル(約18km)でフラップ(高揚力装置)や着陸装置を展開し、早めに着陸態勢へと入った。
・外気の温度があまりにも低いことから、高度計も影響を受けることがある。今回のフライトでは、問題は発生しなかった。

※ ※ ※

なお、到着時の様子を同氏は「着陸し速度が下がると、客室からは拍手が起こった」とコメントしています。

ちなみに、このフライトで使用された4発ジェット旅客機A340は、世界的にはエアバスA330やA350などの双発機とくらべ、燃費や環境性能に劣ることから、世界的にも活躍の場が減っています。一方でハイフライはA340を「エンジンが4つあることで冗長性などもあるため、このタイプのミッションには、理想的な飛行機です」と評します。

※一部修正しました(11月26日10時58分)。

乗りものニュース編集部

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