自民党の武井議員の“ひき逃げ”事故で政権幹部が激怒「候補者差し替えも検討」

自民党の武井議員の“ひき逃げ”事故で政権幹部が激怒「候補者差し替えも検討」

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  • 更新日:2021/06/10
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自民党の武井俊輔衆院議員(C)朝日新聞社

東京都港区六本木の路上で自民党の武井俊輔衆院議員(46)の60代の男性秘書が起こした“ひき逃げ”事故が、永田町で波紋を呼んでいる。事故の時、後部座席に武井議員も同乗していたのだ。

【写真】ひき逃げ事故にご立腹の菅首相ら自民党幹部

運転していた男性秘書は自転車に乗った男性をはねた後、そのまま、走行しようとした。だが、被害にあった男性が追いかけて車を停止させた。

「男性の証言によれば、武井議員の車が逃げようとしたため、追いかけたと言っている。ケガは軽かったようだ。秘書や武井議員は救護をしようともしなかった。秘書や武井議員は『(人をはねたことに)気づかなかった』と釈明している。警視庁で調べたところ、武井議員の車は車検切れで無保険になっていた。車検切れだし、ひき逃げの疑いもあるから書類送検されるだろう。示談になる可能性もある。ただ、車検切れは道路運送車両法違反だな」(捜査関係者)

武井議員は2019年にも別の秘書が飲酒運転し、東京都内で警察車両にぶつかる事件を起こしている。この秘書は事故を起こす前、武井議員を羽田空港まで送っていたことが発覚。武井議員は「車内では全く気付かなかった」と釈明していた。

武井議員は12年の衆院選に宮崎1区から出馬し初当選。「歴史修正主義的なナショナリズムを排除した保守を目指す」ことを掲げた勉強会や「過去を学び“分厚い保守政治”を目指す若手議員の会」などに所属していた。2016年8月、第3次安倍第2次改造内閣で外務大臣政務官に就任。現在3期目を務めた。

武井議員事務所は「警察から事情聴取されており、詳しい説明は差し控える。被害者には大変申し訳なく、今後誠意をもって対応したい」などとコメントしている。

自民党幹部がこう怒る。

「武井はまたか?前回の飲酒運転の時も今回も事故も気づかなかったという同じコメントだ。懲りずに言い訳を繰り返し、どうなってんだ。武井は宮崎県出身でもともと宮崎交通にいた。いわば運転の知識に関してはプロですよ。そこから楽天に入社し、楽天トラベルで観光バスツアーなどの担当もしていた。それなのになぜ、秘書が飲酒運転やひき逃げ事故を起こすんだ。車が車検切れ、と言っているようじゃ話にならん」

党首討論後、立憲民主党など野党が国会会期末の16日までに菅義偉内閣に対する不信任決議案の提出を検討する政局が緊迫する中の事故だけに自民党の怒りは収まらないという。

菅首相は野党が内閣不信任案を提出した場合は、「解散の大義」になると述べ、自民党の二階俊博幹事長は提出された場合は「直ちに解散の決意」とけん制していた。自民党幹部がこう続ける。

「若い議員の中では目立つのが好きなやつだが、こんな不祥事で目立ってどうするんだ。緊急事態宣言中で衆院の解散総選挙がいつあってもおかしくない状況なのになぜ、都内をウロウロしているんだ?。内閣支持率が落ちて頭が痛いのに何をしてくれるんだ。次の衆院選では宮崎1区は候補者を差し替えた方がいい、という強硬意見も党内で出ている」

批判は武井議員の身から出た錆だろう。(AERAdot.編集部 今西憲之)

今西憲之

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