
富山大空襲を伝える紙芝居に見入る児童
「戦争と平和についてのおはなし会」が24日、富山県の魚津市経田小学校で開かれた。6年生27人が戦争や原爆の恐ろしさを伝える紙芝居や詩の朗読に耳を傾けた。
市図書館の読み聞かせグループ「おはなしを楽しむ会」の大崎惠美子代表ら4人が講師を務めた。富山大空襲の紙芝居「あの日も猛暑だった」を披露したほか、DVD「被爆の爪痕」の視聴や原爆詩「ヒロシマの空」の朗読を通して原爆被害の悲惨さを伝えた。
長崎県出身の纓坂(おざか)鈴香さんは、看護師だったおばや恩師の被爆体験を話し、「一つしかない命を大切にしましょうね」と呼びかけた。
犠牲者の冥福と平和を願い、全員で黙とう。藤森真心(まこ)さんは「話を聞いて心が痛く、泣きたくなった。絶対に繰り返したくない」と話した。おはなし会は市が市内の全小中学校で実施している。