県内公立学校 いじめ最多3764件 昨年度の問題行動・不登校調査 三重

  • 伊勢新聞
  • 更新日:2021/10/14

三重県教委は13日、文部科学省が公表した令和2年度の問題行動・不登校調査で県内の公立学校分を発表した。昨年度認知されたいじめの件数は、前年度比317件(9・2%)増の3764件で、現行のいじめの定義で調査している平成26年度以降で最も多くなった。小中学校を長期欠席した児童生徒のうち約一割は「新型コロナウイルスの感染回避」が理由だった。

認知されたいじめの件数は3年連続で増加。中学校を除く3つの校種で増加した。最多が小学校の2647件(前年度比282件増)で、中学校794件(同41件減)、高校302件(同72件増)、特別支援学校21件(同4件増)と続いた。学年別では小学5年の502件が最も多かった。

内容は「冷やかしやからかい、悪口や脅し文句、嫌なことを言われる」が最多で、認知件数全体の47・3%占めた。「パソコンや携帯電話などで誹謗(ひぼう)中傷や嫌なことをされる」は6・8%で、前年度と比べて2・2ポイント増加。全体では5番目に多い態様だが、高校では2番目に多かった。

県教委によると、生命身体に大きな危険が生じる恐れがある「重大事態」は、前年度より2件多い6件だった。

新型コロナの感染拡大を受け、2年度の調査では年間30日以上欠席した長期欠席の主な理由に「新型コロナウイルスの感染回避」の項目を新たに設けた。

小中学校で長期欠席児童生徒3947人のうち「新型コロナウイルスの感染回避」を理由に欠席した児童生徒は418人で、約1割を占めた。内訳は小学校255人、中学校163人だった。

小中学校で病気や経済的な理由を除き年間30日以上欠席した不登校の児童生徒は、前年度比132人(5・7%)増の2439人で、現在の不登校の定義で調査を開始した平成10年度以降で最も多くなった。

小学校823人(前年度比128人増)、中学校1616人(同4人増)で、ともに前年度を上回った。このうち、90日以上欠席している児童生徒は計1383人で、不登校児童生徒全体の56・7%を占めた。

不登校の主な要因と考えられるのは、小中学校いずれも「本人に係る状況の無気力、不安」が最多。指導の結果、登校できるようになった児童生徒は小学校で168人、中学校で394人でいずれも2割ほどにとどまった。

暴力行為の発生件数は、小中高合わせて前年度比143件(13・7%)減の902件で2年連続で減少。校種別では、小学校以外は前年度と比べて減少した。小学校が564件(前年度比1件増)と最多。中学校291件(同95件減)、高校47件(同49件減)だった。形態別では、生徒間の暴力が608件で全体の67・4%を占めた。教師に対する暴力が166件と続いた。

県教委生徒指導課は、いじめの認知件数が過去最多となった理由を「アンケートの質問項目を見直すなどした結果、いじめの認知件数が増えた」と説明。「いじめを早期に発見し、重大事態に至らないよう対応したい」としている。

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