
こんにちは、アラフィフ作家のにらさわあきこです。
別人級のメイクテクを持つ二十歳の女子大生、姪のキョウカからノウハウを盗む(まなぶ)このコラム。前回は、若者の間ではやっている涙袋メイクにトライしました。その結果、自分史上、久々に目が大きくなったのですが、さらに大きく見せるコツをキョウカが教えてくれました。目からウロコだったので、皆さまにもご紹介します。
目の「下」にこそ可能性あり!
その前に、昨今の私の悩みを告白しておきますと、目が小さくなりました……。加齢により小さくなっただけでなく、一昨年にひどいドライアイになって以来、眼筋が衰えたのか、急に小さくなったのです。ドライアイ時代に目が痛くてコンタクトを入れられず、3か月程度、良く見えないメガネだけで過ごしていたのが「マズかったのでは?」と自分では思ってます。

そんな私が前回キョウカに涙袋メイクを教わった結果、目の大きさが1.5倍になりました(わたし調べ)。
そこで私は思ったのですよね。“下”にこそ金脈があったのか、と。
今までは、目が小さくなってしまったので、上まぶたにアイシャドウを濃く塗って、「上に広げよう」としてきました。が、厚化粧に見えてしまい、どうにもしっくりこなかった。
それが、涙袋を描いて、「下に展開した」結果、自然に目を大きく見せることに成功。「その手があったか」と思ったのですよ。「上ではなく、下だったのか」と。
下の三角ゾーンも攻略
そんな私に、キョウカはさらに言いました、「目尻に三角のラインを引くといいよ」と。
そこで描いてみたところ、なるほど、確かにしっくりとくる!
具体的には、目尻の上に上がるカーブがスタートするところを起点に、目尻の終点までまっすぐアイシャドウでラインを引き、その上の三角になる部分をすべてアイシャドウの色で埋めるのです。

ちなみに、涙袋を描かずにこの三角をアイシャドウで埋めるだけでも、目は自然に大きく見えます(わたし調べ)。
この方法は、ことさら新しいものでもなくて、ノウハウは昔からありました。私自身も、遠い昔の、それこそメイクを覚えた二十歳頃から、何度かやってみたことはあります。
けれど、「しっくりくる」と思えたことがなかった。
それが、今回、初めて「しっくりきた」と思えたのです。
なぜでしょう?
メイクグッズが発展した?
それとも、キョウカのテクニックがすごい?
……ノノノノン。
きっと単に「歳月」だと思うのです。年齢を重ねたことにより、私の目の形が変化して、目尻の下にラインを引いても過剰に「たれ目」に見えないような状態になったのだと私自身は思っています。

今までは、似合わないと思い込んでいて、おそらくは実際に似合わなかったメイクが、急に似合うようになる場合がある。
これって、すごすごくないですか?
だって、年齢を重ねたおかげで可能性が広がるだけでなく、可能性が無限大だとわかったと体感できたのだから!
皆さまも今後、万が一、「顔が変わった」「老けた」と思うときがやってきたのなら、そのときこそ、実はチャンス! ニューメイクに挑戦して、よりキレイになってしまいましょう。
そのためには、キョウカ世代から新しいテクニックを学ぶのも大いにあり! 素っ頓狂に思えるハウツーが意外としっくりくるといろんなことが楽しくなってくると思うので、ぜひ挑戦してみてください。
●自己紹介

キョウカ
二十歳の女子大生で、にらさわの姪。専攻はメディア論だが、専門の勉強以上にメイクに時間と情熱を注いでいる。欲望にフタをしないタイプで、別人級のメイクを実現する。

にらさわあきこ
文筆家、時に美容研究家。美肌と美ボディ作りを追求していて、普段はノーメイク。著書は、『未婚当然時代』(ポプラ新書)、『婚活難民』(光文社)ほか多数。