JR岡山駅など岡山県の6カ所に脅迫文を貼った段ボール箱を置いたとして威力業務妨害の罪に問われている女の初公判が行われ、女は起訴内容を認めました。裁判は即日結審し、検察側は懲役1年6カ月を求刑しました。
威力業務妨害の罪に問われているのは倉敷市福島の無職、弓場晴菜被告(21)です。
起訴状などによりますと、弓場被告は、2023年6月、JR岡山駅や岡山県庁倉敷市役所など県内6カ所に脅迫文を貼った段ボール箱を置き、それぞれの職員の業務を妨害した罪に問われています。
19日の初公判で弓場被告は起訴内容を認め、「借金をどうにかしようと思い、闇バイトに応募した」などと話しました。
検察側は、冒頭陳述で「指示役からの40万円の報酬と引き換えに洗剤とスプレー缶を入れた段ボール箱を4カ所に置いた。報酬を受け取るため指示された場所に行ったが、瀬戸内市の駅と岡山駅に工具を入れた段ボール箱を置かなければ報酬は渡さないと連絡があり、さらに犯行に及んだ」などと指摘しました。
裁判は即日結審し、検察側は「一般人が入場する施設を狙っていて社会的な影響は大きい。闇バイトの撲滅のため厳しく処罰する必要がある」などとして、懲役1年6カ月を求刑しました。
一方、弁護側は「弓場被告は反省し罪悪感を感じている。両親が今後支えていくとしていて再犯のおそれはない」などとして寛大な判決を求めました。
判決は10月5日に言い渡されます。
KSB瀬戸内海放送