巨人松原は「イチロー、篠塚を彷彿させるセンス」 日本シリーズへ大物OBが熱視線

巨人松原は「イチロー、篠塚を彷彿させるセンス」 日本シリーズへ大物OBが熱視線

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  • 更新日:2020/11/20
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巨人・松原聖弥【写真:荒川祐史】

育成出身で今季1軍デビュー「アマ球界活性化」の期待も

ソフトバンクと巨人が2年連続で対戦することになった日本シリーズは、21日に開幕する。巨人は昨年0勝4敗で一蹴されたリベンジを期す。巨人OBでシーズン76盗塁(1983年)のセ・リーグ記録を樹立し“青い稲妻”の異名を取った松本匡史氏は、今季途中から1軍にデビューして急成長し、初めて短期決戦に挑む松原聖弥外野手に注目している。

松原は2016年の育成ドラフト5位で、明星大から入団し4年目。昨年7月30日に支配下登録を勝ち取り、今年7月25日に1軍へ初昇格すると、俊足と思い切りのいい打撃を武器に、めきめき頭角を現した。あれよあれよという間に、スタメン2番に定着。86試合に出場し、規定打席には達したなかったものの、打率.263、3本塁打、19打点、増田大に次ぐチーム2位の12盗塁をマークした。

「ボールを捉える能力が非常に高い。広角にも打て、センスを感じる打者」というのが松本氏の松原評。象徴的なシーンとして、松本氏の脳裏に焼き付いているのが、10月13日に東京ドームで行われた広島戦だ。6回1死走者なしで、カウント2-2から広島・九里が投じた、ふくらはぎに当たりそうな内角低めのフォークを、バットで払うようにして右中間寄りの中前へ運んだ。一部ファンは「インパクトの瞬間、両足が浮いている」、「もはや芸術の域」とざわついた。

さらに、中堅手・西川が打球に追いつくのが時間がかかったこともあり、俊足を飛ばして二塁を陥れ二塁打にしてしまったのだから、2度びっくりだ。

「松原のような選手が活躍すれば、アマ野球の活性化にもつながる」

松本氏は「この打席に限らず、松原には“悪球打ち”の印象がある。“悪球打ち”は諸刃の剣で、ボール球に手を出すことによって打撃を崩す恐れもあるが、一方で、センスのある選手にしかできない芸当。自分が打てると思って打ちにいき、実際にヒットにできるのであれば、その人にとってのストライクゾーンと言っていいのかもしれない」と語る。

「イチローはワンバウンドの球をヒットにしたことがあるし、私の巨人時代の同僚の篠塚和典も、とんでもない球を上手くヒットにすることがあった」と、球史に残る安打製造機になぞらえた。

松本氏の現役時代に共通する、走力の持ち主でもある松原。松本氏は「今後は、自分がどこをアピールし、どういう選手になっていきたいのかを明確にするべきでしょう」と指摘した。「1番を狙ってもいいし、3番定着を目指すのもいいが、それによって練習の方向性も変わってくる」と言う。

今年から玉川大の特別コーチを務めている松本氏は、「育成枠が定着したおかげで、アマチュア選手がプロになれるチャンスが広がった。松原のような選手が活躍すれば、アマ野球の活性化にもつながる」と期待を寄せる。松原は日本シリーズの檜舞台をきっかけに、さらにスケールの大きい選手に脱皮するかもしれない。(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)

宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki

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