
独BMWは2023年5月24日(現地時間)、新型「5シリーズ セダン」を発表した。
操作インターフェイスを全面刷新
BMW 5シリーズはEセグメントに属するアッパーミドルモデルである。新型は、1972年に登場した初代から数えて8代目にあたり、5シリーズとしては初となる電気自動車(BEV)「i5」を設定。BMW最新のインターフェイスの採用もトピックとなっている。
ボディーサイズは全長×全幅×全高=5060×1900×1515mmと、従来型より全長が97mm、全幅が32mm、全高が36mm拡大。ホイールベースも20mm延びて2995mmとなった。エクステリアデザインでは、従来型よりシャープさを増した各部の意匠や、さらに巨大化したキドニーグリルが特徴。グリルにはオプションでイルミネーションも用意されるという。
インテリアは大幅にデジタル化が進められており、インストゥルメントパネルには12.3インチのインフォメーションディスプレイと14.9インチのコントロールディスプレイからなる「BMWカーブドディスプレイ」を採用。煩雑だったスイッチ類を大幅に削減する一方で、コントロールパネルやセンターコンソールのセレクターレバーなどに触覚フィードバック機能を持たせるなど、操作性の改善を図っている。またインテリアでは、植物由来の素材を全面に用いた仕様の設定もトピックとして挙げられる。
2種類のBEVにも注目
パワートレインのラインナップは豊富で、欧州仕様には2リッター直4ガソリンターボエンジンの「520i」と、2リッター直4ディーゼルターボエンジンの「520d」を設定。いずれも8段ATと48Vマイルドハイブリッド機構が組み合わされており、520dにはFR車に加えて4WD車「xDrive」も用意される。また欧州以外の地域では6気筒のガソリンモデルも設定されるという。
さらに先述のとおり、5シリーズとしては初となる2つのBEVモデル「i5 M60 xDrive」「i5 eDrive40」が設定される。前者は最高出力601PS(442kW)、最大トルク820N・mを発生する、ツインモーター方式の電動4WDシステムを搭載した高性能モデルだ。0-100km/h加速は3.8秒で、最高速はリミッターにより230km/hに抑えられている。
一方のi5 eDrive40は、最高出力340PS、最大トルク430N・mの後輪駆動モデルで、0-100km/h加速は6秒、最高速は193km/hと公称されている。アンダーボディーに搭載されるバッテリーの容量はともに81.2kWhで、一充電走行距離はi5 M60 xDriveが455~516km、i5 eDrive40が497~582km(ともにWLTCモード)。最大で205kWの超急速充電に対応しており、バッテリーの残量を約30分で10%から80%に引き上げることができるという。
これらのモデルに加え、2024年には直6ディーゼルモデルも設定。同年春には2つのプラグインハイブリッドモデルも追加するとしている。
(webCG)