論破王ひろゆき「妻や上司を論破してはいけない」これだけの理由

論破王ひろゆき「妻や上司を論破してはいけない」これだけの理由

  • PRESIDENT Online
  • 更新日:2021/06/11

仕事で結果を出し、家族や会社の人とうまくやっていくにはどうしたらいいのか。実業家のひろゆきさんは「まず、ぐっすり寝て体調を整えること。そして我慢して取り組めば成功するといった苦労信仰を棄て、完璧主義をやめ妥協して人と折り合うことが大事です。夫婦間、上司部下間で論破していいことなんて何もありませんよ」という――。

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撮影=川村将貴 写真提供=株式会社オンエア

「よく寝ましょう」

日本人って、忙しいと睡眠時間を削りがちですよね。ヘルスケア製品メーカーの国際的企業フィリップスが毎年「世界睡眠調査」というものを行っているのですが、2020年の調査では、日本は睡眠に満足している人の割合が32%と最下位でした。

僕は朝起きられないので、平気で遅刻をします。遅刻しないことよりも、じゅうぶんな睡眠をとることのほうが大切だと考えているからです。睡眠不足だと疲れが残ってしんどいし、仕事などのパフォーマンスも落ちますよね。

僕は自分の能力はせいぜい65点くらいのものだと思っています。でも、自分より能力の高い人よりも安定して結果を残してきました。それは、睡眠時間を絶対に削ってこなかったからだと思っています。

85点くらいの能力を持っている人でも、睡眠不足でコンディションが悪いと40点くらいの結果になってしまいます。一方、僕はつねに十分な睡眠時間で体調管理は完璧。つねに65点を出せる自分をキープしているのです。安定して結果を出せるほうが、人生はラクになります。そのためにも、とにかくよく眠りましょう。

寝つきが悪い人には、「連想睡眠法(認知シャッフル睡眠法)」がおすすめです。これは横になったら1つの簡単な英単語を思い浮かべて、その単語の「最初の一文字」から始まる単語の映像を思い浮かべていく、という入眠法です。

たとえば「sleep」という単語を思い浮かべたら、次に「snow」「ski」「sky」という単語とその映像を数秒間イメージします。この方法を使えば、だいたい5分前後でぐっすり寝つくことができますよ。

「うまくいかないことは明日に回しましょう」

仕事や勉強をしているときに、なぜかうまくいかなかったり、どうしても調子が乗らなかったりすることは、だれしも経験があるでしょう。まじめな人ほど、「ここで休んではいけない。もっとがんばらねば」と思いがちです。

でも、そういうときは、それ以上がんばらずに、さっさと寝てしまったほうがいいんです。調子が乗らない状態で無理をしても、状況が改善する可能性は低いですから。カリフォルニア大学バークレー校の2018年発表の研究結果によれば、睡眠不足になると人が近寄ってくることを恐れ、孤立しやすくなるリスクが高まるそうです。これではチームワークもうまくいきませんね。

それに、睡眠をとると目覚めたときに仕事で行き詰っていた課題の新しいアイデアを思いついたり、どうしても理解できなかった公式がすんなり頭に入ってきたりしますよね。これは「レミニセンス(追憶)現象」とよばれているのですが、寝ている間に、脳が情報の整理を行ってくれた結果、起きていることなんです。

人間の脳が情報を整理整頓して記憶に定着させるには、睡眠が欠かせません。アメリカの精神医学者スティックゴールドが2000年に発表した研究結果によれば、新しい知識などを自分のものにするためには、それを覚えたその日のうちに6時間以上眠らなければならないそうです。

無理せずラクに成果を出すためにも、「その日できることは、その日のうちにやってしまおう」なんてこだわらず、ゆっくり眠って明日に備えましょう。

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写真=iStock.com/paulaphoto※写真はイメージです - 写真=iStock.com/paulaphoto

「苦労信仰から抜け出しましょう」

「若いうちはやりたくない仕事でも我慢して苦労したほうがいい」「我が子はお腹を痛めて出産するべき」など、世の中には謎のルールが存在します。

日本人には苦労した分だけ「どこかで報われるだろう」という淡い期待があるように思えます。でも、それにはなんの根拠もないんですよね。

人って、いまの自分にある程度満足していると、「これまでやってきた努力や苦労のおかげで、自分はうまくいったのだ」というサクセスストーリーに寄りかかりたくなっちゃうものなんだと思います。

たとえば、ある地区の営業マンの成績がいいと、「飛び込み営業が結果を出した」とか「毎日アポの電話を30件することが成果につながった」とか、わかりやすいストーリーとして語られたりします。

でも本当は、本人の苦労や努力と関係なく、単純に上司から割り当てられた地区のお客さんがお金に余裕がある人ばかりだった、というだけで成功したかもしれませんよね。もちろん、本当にその人の血のにじむような努力が実を結んだケースもあると思うのですが、じゃあ自分も同じくらいの努力をすれば同じくらいの成果が出せるかというと、そんなことはないわけです。

むしろ逆に、苦労してもそれが原因で卑屈になってしまう人もいると思います。最悪なのは、「自分たちがしてきた苦労は同じように経験するべき」と思って、他人にまで自分のした苦労を押しつけてしまうことです。

そんなことになるならば、ショートカットできる道を探したほうがいいですよね。せっかくテクノロジーが進化しているのだから、しなくていい苦労はどんどん断捨離していきましょう。

「妥協しちゃいましょう」

日本社会は完璧主義で潔癖なところがあるので、「妥協する」ということに、抵抗感やネガティブな印象を持つ人がけっこういます。でも、僕は妥協って大切だと思うんですよね。

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ひろゆき『ラクしてうまくいく生き方』(きずな出版)

妥協を認められない人は、自分の意見を曲げられなかったり、相手を言い負かそうとしたりします。でも、別に弁論大会に出てるわけでも、学会で議論しているわけでもないので、勝敗を決めたり真実を追求したりしてもしょうがないです。

僕はこれまでいろいろな人を公共の場で論破してきたので「論破王」なんてよばれることもありますけど、論破するというのは諸刃の剣です。なんでもかんでも論破すりゃいいってもんじゃありません。

たとえば、夫婦ゲンカで相手を論破しても、ずっと根に持たれたりして、いいことなんてまったくない。仕事においても、上司の意見に妥協せずに言い負かした結果、仕事を干されてしまったら本末転倒です。

実際、交渉事でも、どちらか片方の言い分が全面的に認められることはありません。だいたい中間のどこかで折り合いをつける形にまとまる場合がほとんどです。そのほうが、自分を含めた関係者みんなが気分よく受け入れられますから。

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写真=iStock.com/PeopleImages※写真はイメージです - 写真=iStock.com/PeopleImages

完璧にこだわって、自分を苦しめるよりも、妥協してそこそこハッピーな気持ちでいられるほうが絶対トクです。人生もそれと同じで、自分の理想を追求しすぎると、ちょっとした失敗が許せなくて自暴自棄になったり、理想の自分とのギャップに疲れたりしてしまいます。どこかで折り合いをつける、つまり自分の理想の人生に対して、妥協を認めてしまうことが大事です。

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ひろゆき(ひろゆき)
2ちゃんねる創設者
本名は西村博之。1976年、神奈川県生まれ。東京都に移り、中央大学へと進学。在学中に、アメリカ・アーカンソー州に留学。1999年、インターネットの匿名掲示板「2ちゃんねる」を開設し、管理人になる。2005年、株式会社ニワンゴの取締役管理人に就任し、「ニコニコ動画」を開始。2009年に「2ちゃんねる」の譲渡を発表。2015年、英語圏最大の匿名掲示板「4chan」の管理人に。2019年、「ペンギン村」をリリース。主な著書に、『無敵の思考』『働き方完全無双1』(大和書房)、『論破力』(朝日新書)などがある。
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ひろゆき

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