帰る場所がわからない小説家の“私”描く「土手と夫婦と幽霊」8月に公開

帰る場所がわからない小説家の“私”描く「土手と夫婦と幽霊」8月に公開

  • 映画ナタリー
  • 更新日:2021/05/02

日本芸術センター第10回映像グランプリでグランプリを獲得した「土手と夫婦と幽霊」が、8月6日より東京・アップリンク吉祥寺ほかで公開される。

No image

「土手と夫婦と幽霊」ポスタービジュアル

すべての画像・動画を見る(全4件)

No image

本作は「多摩川サンセット」「サヨナラ、いっさい」といった多数のインディペンデント映画を発表してきた渡邉高章の監督作。ある夫婦の姿にスポットを当て、ラブストーリー、ホラー、サスペンスとジャンルレスな物語を紡ぐ。主人公は葬式の帰りに土手沿いに住む「女」に会いに行った小説家の「私」だ。帰る場所もわからず、「女」の家に居座ることになった「私」の姿が描かれる。

星能豊とカイマミがダブル主演。星能は「私」役の演技により、第5回 富士 湖畔の映画祭 2019で主演俳優賞を受賞した。そのほか舟見和利小林美萌、狗丸トモヒロ、佐藤勇真、由利尚子、松井美帆がキャストに名を連ねた。押谷沙樹が音楽を担当している。渡邉によるコメントは下記の通り。現在、予告編がYouTubeで公開中だ。

渡邉高章 コメント

私が普段映画にする題材は、自身が置かれている環境や、日常的に目にする風景による部分が大きいのですが、本作も例外ではありません。本作のテーマは、タイトルにある通り「夫婦」なのですが、おそらく自分が結婚しなければ、生まれなかった映画だったと思います。
ラストシーンがまず自分の中にありました。そこから遡って物語を拡げていくわけですが、大半の映画が発想の時点から制作に入るまでに長い期間を要するように、本作の場合、その時間の中で物語は様々な変化をして、最終的に幽霊が登場していました。私は作品の中で、ある種の境界線として「川」や「土手」をモチーフにすることが多いのですが、その世界観に浸食されていったような感じでしょうか。

「映像グランプリ」でグランプリ、「湖畔の映画祭」で星能豊君が主演俳優賞を戴きました。「映像グランプリ」では、他の映画祭で受賞している名のある作品が多かったので、受賞した時は最初信じられませんでした。
でも、一番嬉しかったのは、主演俳優賞です。星能君は、今までの私の作品にとって、俳優のみならず多大な貢献をしてくれた俳優さんです。受賞した瞬間に見た彼の涙に、初めて本作を作って良かったと思ったのを覚えています。

私にとって、今回が劇場公開デビューということになります。ここまで来るのに大分時間を要しましたね…。私が演出部や制作部で現場にいた頃は、自主製作映画が劇場でかかるなんて想像しませんでしたが、最近の映画館は本作のような映画にも光を当ててくれるようになったので大変ありがたいことです。何より俳優さんたちが喜んでくれています。
より多くのお客さまに見ていただける今回の機会を無駄にしないよう精一杯努めていきたいと思います。

(c)2021 zampanotheater

映画ナタリー

この記事をお届けした
グノシーの最新ニュース情報を、

でも最新ニュース情報をお届けしています。

外部リンク

  • このエントリーをはてなブックマークに追加