14歳・玉井陸斗が東京五輪代表入り「絶対に決めてやる」土壇場で完璧!必殺技/飛び込み

14歳・玉井陸斗が東京五輪代表入り「絶対に決めてやる」土壇場で完璧!必殺技/飛び込み

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  • 更新日:2021/05/03

飛び込み・W杯第3日(3日、東京アクアティクスセンター)東京五輪最終予選とテスト大会を兼ねて行われ、男子高飛び込み予選で14歳の玉井陸斗(JSS宝塚)が405・20点の15位、20歳の西田玲雄(大阪水泳学校)が392・00点の18位で、上位18人による準決勝に進出。日本水連が定めた「準決勝18位以内」という選考基準を満たし、ともに初の五輪代表入りを決めた。女子板飛び込みは、榎本遼香(24)=栃木県スポーツ協会=が予選を9位で通過し、初の五輪代表が決まった。

■失敗すれば準決勝に進めない場面で

「絶対に決めてやる」。男子高飛び込みの玉井は予選最後の1本を残し、準決勝に進めない19位。失敗すれば東京五輪の道が消える勝負どころで、5255B(後ろ宙返り2回半2回半ひねり)をほぼ完璧に決めた。水しぶきの少ない入水で91・80点の高得点をたたき出した。15位で準決勝進出を決めると、ともに代表に内定した西田と抱き合った。

「だいぶ焦りました。うれしいのと、もっと自分のレベルを上げないとと思った」

2016年リオデジャネイロ五輪銅メダル相当の自己ベスト(528・80点)を持つ。この日の予選は重圧からか精彩を欠いたが、予選敗退寸前の土壇場で強心臓ぶりを発揮した。

3歳から始めた水泳。その教室で配られた飛び込み体験教室のチラシが玉井の運命を変えた。素質を見込まれ小学4年で初めて中国での合宿に参加。視線を世界へ向けて練習に取り組むようになった。19年4月の日本室内選手権でシニアデビューし、高飛び込みで12歳7カ月10日の史上最年少優勝を飾った。

■日本男子歴代最年少からわずか3週間遅れ

母・美里さん(43)が同年6月に仕事を辞め、練習の送り迎えなどを全面的にサポート。母の支えも力に変え、その後の日本選手権で最年少2冠を飾るなど日本のトップを走ってきた。

13歳10カ月という日本男子史上最年少での五輪出場の可能性は、東京五輪の1年延期により消滅。それでも14歳10カ月での出場は、歴代最年少記録を持つ1932年ロサンゼルス五輪競泳の北村久寿雄(くすお)から、約3週間遅れるだけだ。デビュー時から身長は8センチ、体重は10キロも増加。五輪の1年延期で最年少記録は達成できなかったが、その間に筋量が増え、「高く飛ぶことができるようになった」と成長を感じる。

「(東京五輪では)メダル争いはしたい。530点ぐらいを目指したい。」。五輪本番で輝くため、休む間もなく技術に磨きをかける。(角かずみ)

◆玉井 陸斗(たまい・りくと)という男

・生まれ2006(平成18)年9月11日生まれ、14歳。兵庫・宝塚市出身。JSS宝塚所属。

・経歴3歳から水泳を始め、小学1年から飛び込みも始める。19年4月、世界選手権代表選考会を兼ねる日本室内選手権でシニアデビューし優勝。同年9月の日本選手権でも史上最年少優勝。

・好きな食べ物焼き肉。なかでも牛タンが好物。

・嫌いな食べ物パクチー。

・やめていることけがを防止するため、自転車に乗ることと体育の授業のボール競技。持っていた自転車は、19年4月の日本室内選手権優勝後に破棄。

・息抜きゲーム。

・家族両親と兄の4人。

・名前の由来大陸のように大きく、広い心を持つ子に育ってほしいとの願いから。

・サイズ155センチ、51キロ。

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男子高飛び込み準決勝 6本目の演技を終え、馬淵崇英コーチ(右)とグータッチを交わす玉井陸斗=東京アクアティクスセンター(撮影・恵守乾撮影)

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