テレワーク時代のマンションの選び方

テレワーク時代のマンションの選び方

  • マイナビニュース
  • 更新日:2020/11/20
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自粛期間中、在宅ワークを経験された方は多いと思います。いまも新型コロナは第3波といわれ収束の目処はたっていない現状です。

独身のワンルーム部屋で「仕事」のON・OFFを作るには

これからの働き方としては、いつ何時何が起きても対応できる準備が必要ではないでしょうか。その中で"住まい"も、新たなニーズに対応するものであることが求められてきます。これからの時代の住まい選びは、どのようなことがポイントになるのか、本稿では「マンション」に注目して考えてみましょう。

○マンションは資産、だから立地が大切

「独身のワンルーム部屋で『仕事』のON・OFFを作るには」では、これからワンルームを探すときのおすすめとして、都心に近い駅から距離のあるところがねらい目としました。しかし、賃貸でなく購入となると全く状況は違ってきます。

住まいの取得は多くの日本人にとって、頭金に大金を拠出し、年収の数倍の住宅ローンを組んで数十年間にわたって返済していくという一大事業であり、手に入れた住まいは大きな資産です。とはいえ、たとえ終の棲み処として住み続ける予定だとしても、これからの人生何があるかわかりません。売ったり貸したりする状況がないとも限りません。その際には、有利に売却や貸し出せるように、資産として目減りしない立地条件が何よりも大切です。テレワークを考える前に、資産としてのリスクへの配慮が必要なのです。

マンションを購入する際は、立地だけでなく、災害の可能性の程度、構造、間取り、戸数、敷地の大きさ、共用部分が充実しているかどうかも考慮しましょう。

災害の可能性でいうと、地震や津波、河川の氾濫、土砂崩れなどの可能性が低く、災害によるダメージの少ないところであることが重要です。災害は単に建物の損失だけでなく、家族の人命にも影響します。当然、電気系統にダメージを受ければ仕事もままになりません。

また、新耐震以降の建物であることは重要です。現在の耐震基準を超えた耐震性の高いマンションも存在します。マンションの構造はしっかりチェックしておきましょう。

売却や賃貸にする際には、汎用性が高い間取りである方が有利です。テレワークが進むこれからの時代にあうかどうかなど、間取りは必須項目です。

共用施設の充実度によっても異なりますが、戸数が多いと相対的に管理費や大規模修繕費が低くなるのが一般的です。また戸数が多いと、住民の中に各分野の専門家も多くなります。例えば建築士がいれば、大規模修繕のチェックが可能です。また、中には意見が合わない住民がいたとしても、戸数が多いとバランスが取りやすいでしょう。マンションの戸数と敷地の規模も検討が必要です。
○住まいを「生産」の場所へ

これからの時代にマンションを購入する場合は、住居が仕事場となる「テレワーク」という可能性も考えに入れておく必要があると感じています。単に今回のような新型コロナの流行や社会的なテレワークの浸透だけでなく、どんな時にも収入を確保するために何かしらの「住まいを生かす」視点が必要ではないでしょうか。

つまり、消費としての住まいだけでなく、生産としての住まいの視点が必要なのです。では、住まいを生産する場所となる間取りにはどのようなものがあるのでしょうか。

■納戸やS室がねらい目
S室とはやや狭いけど相応の広さがあるももの建築基準法上採光面積等何かしらの基準を満たしていず、正式には居室として使用できない部屋のことです。〇〇LDK+Sなどと表記されることがあります。

もしこのS室を納戸として利用しているのであれば、不用品は処分してお金を生むワークスペースに改造してみるのはいかがでしょうか。廊下も部屋として取り込めば、かなりのスペースが確保できますよ。

■トイレの位置で使い方を変える

居住スペースを通らずにトイレに行けると、来客の際には便利です。事務室として1室確保できる時は、玄関脇など他の居住スペースを通らずに事務室とトイレに行ける間取りがおすすめです。

■ウォークインクローゼットを改造
最近ではウォークインクローゼットがあるマンションが一般的になっていますが、単なる収納スペースとしてではなく、ワークスペースに振り分けてはどうでしょうか。仕事場としてはかなり狭いですが、集中できますよ。

■共用スペースの活用
マンション内に椅子とテーブルがあるロビーや喫茶コーナーなどちょっとした共用部分があればテレワークの際に便利です。打ち合わせ場所としてはもちろん、来客が重なった時や、早めに来た来客の待機場所として活用できます。

なお、共用スペースが充実していると、かなりの大規模のマンションでない限りその分管理費が高くなります。使わない共用部分であれば無駄ということになりますが、コロナの影響でDIYが人気となり、専用の工具をそろえた共用部分を持つマンションがニュースになっていました。

これからは共用する中身も変わってくるかと思いますが、マンションは高い買い物であることは間違いないのでよく検討しましょう。

佐藤章子 さとうあきこ 一級建築士・ファイナンシャルプランナー(CFP(R)・一級FP技能士)。建設会社や住宅メーカーで設計・商品開発・不動産活用などに従事。2001年に住まいと暮らしのコンサルタント事務所を開業。技術面・経済面双方から住まいづくりをアドバイス。 この著者の記事一覧はこちら

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