文在寅が「元凶」... 韓国「安倍首相像」騒動のウラで起きているヤバい現実

文在寅が「元凶」... 韓国「安倍首相像」騒動のウラで起きているヤバい現実

  • 現代ビジネス
  • 更新日:2020/08/01
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「安倍総理像」騒動に、韓国でも論争が!

慰安婦を象徴する少女像の前にひざまずいて贖罪する、安倍総理を表現した彫刻が韓国の植物園に設置されて話題になっている。さっそく韓国でもこうした像を設置することが適切かどうかをめぐって論争が巻き起こっている。

いかに韓国の民間人とは言え、このような像を設置することに関して、まずは改めるよう求めたい点が3つある。

第1に、このような像を設置する意図について作品を制作した彫刻家のワン・グァンヒョン氏は「贖罪を知らない日本は作品のようにぬかずいて、我々がもういいというまで謝罪して初めて許しを考えることができる」と述べているという。日本はこれまでいくたびも謝罪してきた。韓国側にいつまでも謝罪を求めのはやめてほしいというのが、第1点である。

第2に、韓国には日本に対しては何をしてもいいという異常な心理があるが、そろそろこれを止める人がいてもいいのではないか、という点。

第3に、韓国では時の政権の意向によってこうした反日行動が激化するが、文在寅政権下はこれが特にひどいという点である。

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韓国では反日運動が加速している photo/gettyimages

2018年冬季オリンピックが行われた江原道平昌群にある韓国自生植物園は、8月10日に「永遠の贖罪」と題した彫刻を一般公開すると、同植物園が明らかにした。高さ1.5メートルの座っている慰安婦を象徴する少女像の前に、身長180センチメートルの「安倍総理像」が跪いて謝罪しているという作品だ。

作品を制作したワン氏は日本に贖罪を促したのち、「安倍総理は植民地支配や慰安婦問題に対する謝罪を回避するという正反対の行動をしていることを刻み付け、反省を促す作品だ」と述べたという。

日本人が文在寅に同じことをしたら…

また、彫刻を私費で作った植物園の園長キム・チャンニョル氏は「慰安婦たちが受けるべき贖罪を作品でも表現して民族精神を高揚し、日本が心からの謝罪と歴史の過ちを反省し、新たな日本に生まれ変わるよう祈る気持ちで作った」と説明したようだ。

この作品の制作が伝えられるとSNSなどインターネット上で賛否両論が巻き上がった。「傑作の誕生」「日本大使館前に設置すべき」「久しぶりに素晴らしい芸術作品を鑑賞した」など肯定的な声が伝えられている。

反面、「外交的負担が感じられる」「いくら嫌いで憎くても、このような人間冒涜は違う。日本人が文在寅のことをこのようにしたらどうなるのか」「本当に幼稚ですね」「見たらすぐにため息が出る」といった反対の声もある。

作品制作者などが、日本が謝罪と歴史の反省をしていないという主張は根拠のないものであり、謝罪と反省を求めて、安倍総理が元慰安婦に跪いているように映る姿を像にするというのは事実誤認も甚だしい。韓国で、この作品の設置が好ましくないとの声も出ていることはせめてもの救いである。

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韓国国内でも賛否両論が巻き起こっている photo/gettyimages

そのため、植物園側の当初の悪乗りの状態と比べ、跪いている人が安倍総理と断定しなくなったのは、この行動を国民が一様に支持するのではなく、賛否両論が巻き起こったことが予想外だったということだろう。

政権が変わると謝罪を求める

日本はこれまで多くの機会に謝罪してきた。そして見識のある政府の時にはこれを受け入れてきた。しかし、政権が変わると再び日本への謝罪を求めてくるというのがこれまでの歴史である。

1995年、戦後50周年に際し、村山総理は談話を発表した。その中で、

「わが国は、遠くない過去の一時期、国策を誤り、戦争への道を歩んで国民を存亡の危機に陥れ、植民地支配と侵略によって、多くの国々、とりわけアジア諸国の人々に対して多大の損害と苦痛を与えました。私は、未来に過ち無からしめんとするが故に、疑うべくもないこの歴史の事実を謙虚に受け止め、ここにあらためて痛切な反省の意を表し、心からのお詫びの気持ちを表明いたします。また、この歴史がもたらした内外すべての犠牲者に深い哀悼の念を捧げます」

と述べている。

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戦後50周年に談話を発表した村山元総理 photo/gettyimages

この談話は、単に官僚が作文して総理が発表した談話ではない。閣議で閣僚が議論し、より率直な内容となるよう修文して発表されたものである。村山総理が社会党から出た総理だからより前向きな表現になったと思われがちであるが、当時は自民党も入った連立内閣であり、自民党から出た閣僚も協力している。

その意味で日本としての真心が込められており、日本全体の意思で発出されたと考えるべきである。

その後日本政府は、この考えに立脚して日韓関係に取り組んできた。

日韓関係の「歴史」

1998年の金大中大統領の訪日では、「新しい日韓関係とパートナーシップ」宣言が発表された。その中で、小渕総理は「村山談話」を土台に、今世紀の日韓関係を回顧し、痛切な反省と心からのお詫びを述べた。

これに対し韓国は、金大中大統領がこのことを真摯に受け止め、評価し、両国が過去の不幸な出来事を乗り越えて和解と交流、有効に基づいた未来志向的な関係を発展させるために努力していこうと、と合意した。さらに今後韓国政府は歴史問題を再び持ち出さないと述べた。

この合意を受けて金大中政権は、日本の歌謡曲や映画などの文化を韓国に受け入れることにした。こうして日韓関係を進めることは韓国側にとっても大きなメリットがあった。

日本文化の開放は、韓国における音楽や映画文化を刺激した。日本からこうした文化が入ってこなかったのなら、今の韓流の発展はなかったであろう。金大中大統領がこうして寛容な姿勢を示した背景には、日本が民主主義国になったということを認めたことである。

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金大中元大統領 photo/gettyimages

金大中氏は、日韓関係は自分が取り仕切ると自信をもって発言していた。私は、公使として、大統領になる前の金大中氏とたびたびお目にかかった。ある日、ソウルの日本商工会で講演を依頼したら、来てくださった。そして日本文化の開放は自分がするのだと述べた。これから大統領選挙に向かおうとしているのに、このような発言はマイナスになるはずである。

それだけ信念が強かったということであろう。

金大中氏は、大統領として日本の謝罪を受け入れ、未来志向的な関係構築にまい進した。

しかし、こうしたことは長くは続かなかった。その後の盧武鉉大統領は歴史にこだわる大統領であった。韓国は再び歴史問題を持ち出し、謝罪と反省を求めてきた。

歴史問題にこだわる大統領は、日本の真摯な謝罪を受け入れるよりも、慰安婦団体などの国内の意見に振り回され、日本への謝罪要求をむしかえす。こうした国内の団体は日本の反省や謝罪を受け入れるよりも、それを政治的に利用しようとしており、こうした意見に振り回される限り、日韓の和解は永久にないであろう。日本は韓国の政治団体に歩み寄ることはない。

韓国は「日本に対しては何をしてもいい」という誤解

菅義偉官房長官は7月28日の記者会見で、この像の設置について「そのようなことは国際儀礼上許されない。仮に報道が事実であれば日韓関係に決定的な影響を与えることになる」と不快感を表明した。

これに対し、韓国の外交部は、「外国の指導者に対して国際儀礼を考慮することは必要であるが、報道内容はいろいろあり確認が必要である」と述べた。要するに土下座像を肯定したわけではないが、何もしないとの逃げ口上である。

いかに民間の施設内とは言え、このような像が国際儀礼上不適切だという点を関係者に強く伝えることくらいはすべきであろう。文在寅政権は自分たちに都合が悪くなると逃げ回るのが特徴である。特に日本を非難する人に対して是正を促すことはしない。

韓国には、反日のパフォーマンスをする人が多い。ソウル市内のバスの社長が慰安婦を模したプラスチック製の人形をバス車内に置いた。それを伝え聞いた、朴元淳(パク・ウォンスン)ソウル市長(当時)はバスに乗り込みハグした。競って反日行動に出ているかの印象である。

国民世論も、こうした行為が不適切だという人はいるが、やめるべきとの世論が巻き起こってこない。日本に寄り添う行動とみられれば親日と批判されるからである。韓国、特に文在寅政権の下では親日は糾弾の対象である。

「大統領の態度」が韓国の雰囲気を左右する

金大中大統領の日本に対する姿勢は先ほど述べた。

朴槿恵(パククネ)大統領は就任当初、慰安婦問題が解決しない限り安倍総理とは会わないとかたくなな姿勢をとり続けてきた。しかし、自分が慰安婦問題を解決するためには安倍総理との間で決着しなければならないと判断した途端、日本に向き合う姿勢が変わった。

日韓国交正常化を祝うためソウルの日本大使館が主催したレセプションに出席した。韓国のマスコミは、安倍総理が戦後70周年談話の中で述べた、「日本の戦前の行為に対する反省と謝罪」はこれまでの日本政府の考えであり、安倍総理自身の言葉ではないと批判した。これに対し、朴大統領はそれが日本政府の一貫した立場であり、これが今後の日本政府の立場でもあると述べたことに注目していると述べたところ、韓国のマスコミは朴大統領は大人の態度で安倍総理に向き合っており、えらいと評価したことで批判は収まった。

大統領の姿勢如何でマスコミはついてくる。マスコミは自分たちの報道が親日と批判されるのを恐れ厳しく報道する傾向にある。しかし、他の報道機関も日本に対し好意的な報道をすれば、むしろそちらのほうが妥当であるということになるのである。

大統領の言葉が、マスコミに安心感を与え、報道内容を変え、世論を変えることができるのである。

文在寅政権の体質が元凶

翻って文在寅氏はどうか。

文氏は昨年の年頭記者会見でNHK支局長の質問に対し、「日本は歴史問題に謙虚になるべき」と答えた。これは、日本が一方的に過ちを認め、謝罪するよう求めという趣旨であろう。

また、昨年就任2周年の時に、進歩系の元老との意見交換会で「日本は歴史問題を政治的に利用している」と述べた。さすがに、進歩系の元老もマスコミに対し「政治的に利用しているのは文在寅大統領ではないか」とあきれていた。進歩系の中でも、文在寅氏の歴史観が突出しているということである。

朝鮮半島出身労働者問題(「元徴用工」)でも、この問題は日韓間では解決済みとする歴代政権の解釈とは異なり、就任100日目の会見で「個人の請求権は消滅していない」として、問題を蒸し返した。慰安婦の問題でも朴政権の時の最終的、不可逆的な合意を事実上反故にし、蒸し返した。

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反日を煽る言動が目立つ文在寅大統領 photo/gettyimages

このような大統領になって韓国国内の反日、政治活動をする団体の人々の声が大きくなり、これを苦々しく思う人々の声を打ち消している。文在寅政権が続く限りこのような雰囲気が反転することはないだろう。

元慰安婦に跪く安倍総理像が出てきた背景には、このような文在寅政権の体質が元凶となっているのである。今韓国では、日本は十分に反省と謝罪をしていないとの声が高まり、それが事実をよく知らない植物園の園長までパフォーマンスに追いやっている。

こうしたことが長く続くと日韓関係は一層悪くなるであろう。それは日本にも韓国にも良くないことである。これを是正するためには、文在寅氏のような大統領が再び現れないことを願うのみである。

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