
短命県返上・医師不足 知事選
知事選挙は4人による17日間の選挙戦が折り返しを迎え後半戦に入りました。
きょうは短命県返上や医師不足について考えます。
まずは県民の声からお伝えします。
大間町で宿坊を営む菊池雄大さんの一家です。
おととし長女が、去年は次女が誕生しました。
ただ大間町には産婦人科や小児科のある病院がありません。
★菊池雄大さん
「近隣にある函館市ですとか青森市とか八戸市とかさまざま悩んだのですが妻の体と子どものことを考えると一番近いところでのお産がいいということで最終的にはむつ総合病院を選択したんですけども」
出産や子どもの病気で詳しい検査が必要な時は車で往復2時間かけてむつ総合病院に行くかフェリーで海を渡り1日かけて函館市の病院に行く選択を迫られます。
★菊池雄大さん
「(フェリーの場合)夏場はいいのですが冬場は特に海は荒れますのでそういった部分を考えると近場にほしいというのが率直な意見です 過疎化地域における医療の充実も重ねてお願いできればと思います」
県内の医師の数は増えているものの全国平均との差は拡大しています。
常勤医の不足によって救急患者の受け入れを停止する自治体病院も出ています。
こうした医師不足や生活習慣などを背景に青森県の平均寿命は男女ともに全国最下位が続いています。
★県民
「健康診断を受けてないんじゃないかな (個人の)費用負担がないようにすれば健康診断受けるんじゃないですかね」
「運動促進 運動がみなさんに定着するように継続して広くやっていけば良いかなと思います」
「おじいちゃん おばあちゃんとかが『ちょっと調子悪いけどお金がないから』みたいな感じにならないようにどんどん(病院に)行きやすい環境をつくってくれれば」
★弘前大学大学院医学研究科 中路重之 特任教授
「短命県返上のためには長いスパン 高い大きな理念を持って取り組まなくちゃいけない それを引っ張っていくのはまさに県知事 知事のリーダーシップがこれをなしえるまたはなしえないということにつながる」