新アルバムも話題!テイラー・スウィフトが愛する人気猫種の悲しみ

新アルバムも話題!テイラー・スウィフトが愛する人気猫種の悲しみ

  • 現代ビジネス
  • 更新日:2020/07/30
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インスタグラムでアルバム電撃発表

2020年7月23日、突然インスタグラムで通算8枚目となるアルバム『folklore』の世界同時配信を発表したテイラー・スウィフト(30)。2019年のアルバム『Lover』から約1年ほどという短い期間で、制作について一切極秘のまま発表され、大きな話題に。Apple Musicでは24時間で最も再生されたポップアルバムとして新記録を樹立した。

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テイラー・スウィフト公式インスタグラムより@taylorswift

ガーディアンやUSAトゥデイなどでも絶賛されている。

「“folklore”は、彼女が雑音から離れて繁栄できることを証明している」
The Guardian, Laura Snapes

「テイラー・スウィフトのサプライズ・アルバム“folklore”は彼女の最高傑作だ」
USA Today, Patrick Ryan

「世界最大のポップスターのひとりが、自分の道を切り開き、リスナーを乗せていく勇気を与えてくれる、内容のある微笑みのアルバムだ」
Entertainment Weekly, Maura Johnston

(レビューの邦訳はdiscover musicのレビュー記事より引用)

レビューで書かれているように、テイラー・スウィフトが人として現実と向き合い、成長しているからこそ誕生したアルバムのように感じる。そしてそんな彼女の背景の大きな位置に、猫がいることは間違いない。彼女が3匹の猫を愛してやまないことはファンのみならず、有名な話だからだ。その猫たちを彼女が心から愛していること、癒されていることもインスタグラムにアップされている量からもわかる。インスタの写真は本当に可愛くて、癒される。

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愛おしさが画面いっぱいに溢れている @taylorswift公式インスタグラムより

しかし、実はこの猫ちゃんたちは「可愛い」だけではない悲しい運命を抱えているのだ。動物を飼うことの素晴らしさとともに、テイラー・スウィフトが愛している猫の悲しい背景をお伝えしたい。

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メレディス・グレイちゃん(写真左)とオリビア・ベンソンちゃん @taylorswift公式インスタグラムより

愛おしさが伝わるからこそ切なくもなる…テイラー・スウィフトと猫の写真をまとめて見たい方はこちら

かわいいけれど、「大丈夫?」 そんな声も過去にはあった

テイラー・スウィフトが猫と暮らし始めたのは、2011年の10月ごろ、折れ耳のスコティッシュフォールドの「メレディス・グレイ」を向かい入れたのが最初だった。人気ドラマの『グレイズ・アナトミー恋の解剖学』のヒロインの名前をつけたことと、猫のメレディス・グレイちゃんの愛らしい姿が話題になり、あっという間にネットで人気猫になったのだ。

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最初にテイラー・スウィフトの愛猫となったメレディス・グレイズちゃん @taylorswift公式インスタグラムより

その後、2014年6月に、同じく折れ耳のスコティッシュフォールドの白猫『オリビア・ベンソン』を迎えた。オリビアの名前もやはり人気ドラマの『LAW&ORDER:性犯罪特捜班』に登場する女性の名前から拝借。テイラーは猫好き以外にドラマ好きという一面も覗かせ、次飼う猫にはどんな名前をつけるの? ということもファンの間では話題になった。

テイラーがSNSに上げる猫たちの写真はアップされるたびに話題になり、「あの丸顔の猫は何?」「めちゃくちゃかわいい!」と話題になった。

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オリビア・ベンソンちゃんと。リラックスした表情 @taylorswift公式インスタグラムより

しかし、そういった人気の声と合わせて、海外では厳しい指摘もあったことはあまり日本では報道されていない。

ひとつは、猫との外出に関しての出来事だった。オリビアを迎え入れてしばらくたったころ、彼女はオリビアをキャリーにいれず、リードもつけず、腕に乗せて出かける姿の写真が出回った。この姿に対して、「ファッションの一部のように猫を連れまわすのは猫の習性にあっていおらず危険」「猫と外出するならキャリーバッグに入れないと危ない」といった声が獣医師や動物愛護団体などから上がってしまったのだ。中には外出好きな猫もいるが、一般的な猫は人混みや音がうるさいところ、初めての場所は嫌がることが多い。テイラーのオリビアちゃんは外出好きなのかもしれないが、テイラーが人気者でさらに猫も人気猫が故に、真似をする人が増えると専門家は懸念を抱いたのだ。

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Sohoを歩くテイラー。猫を持って歩いてと依頼されたという話もあるが、これを可愛いとマネするのは危険だ Photo by Raymond Hall/GC Images

スコブームの背景にある 猫の「痛み」と「現実」

そして、もうひとつは、メレディスちゃんとオリビアちゃんの品種「スコティッシュフォールド」に対する問題だ。以前、youtuberのヒカキンさんがスコティッシュフォールドの猫と暮らし始め、「スコと暮らしたい」「私もスコを飼いたい」というコメントがトレンドになったときに、スコティッシュフォールドという猫の現実を特別非営利活動法人ランコントレ・ミグノン代表の友森玲子さんに記事を執筆いただき、話題になった。
スコティッシュフォールドに実際どんな苦しみがあるのかの詳しくは、友森さんの記事をぜひとも読んでいただければと思う。簡単にいうと、人間に生み出された奇形で、痛みを抱えて生きる猫種といえるのだ。

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オリビア・ベンソンちゃんの写真はよくこういう「スコ座り」の写真が多い。しかし実はこれはスコティッシュ・ホールドならではの「痛み」を抱えているのが原因なのだ @taylorswift公式インスタグラムより

2年前に記事になったときも「スコにそんな苦しみがあるなんて知らなかった」という声がとても多かったが、2020年4月にアニコム損害保険株式会社が発表した猫の品種ランキングTOP20でも、スコティッシュフォールドは2位の人気だ。まだまだ猫たちの苦しみを知らず、人気は継続しペットショップなどで求める人も後を絶たないという。

このスコ人気は、アメリカと日本がもっとも市場が高いと言われていて、アメリカのブームの一端に、テイラーの猫たちの人気もあるのでは、と指摘する声もあるのだ。イギリス獣医協会(BVA)は、スコティッシュフォールドの深刻な現状を積極的に伝え、スコットランド動物虐待防止協会(SSPCA)も自治政府にスコティッシュフォールドの繁殖を禁止するよう求めているという。イギリスの報道では、日本とアメリカのスコ人気を批判しているものもある。

テイラーの愛する猫たちから、学びたい

さらに、テイラーは昨年、2019年に新たに「ベンジャミン・バトン」というミックス猫(見た目の感じだとラグドールという種類のミックスと予想)を向かい入れた。もうこれ以上猫は飼わないと宣言していた彼女だが、「Me!」のMV撮影で、ベンジャミンと出会い一目惚れだったという。今までの猫とは違って、ベンジャミンは里親プログラムに登録されていた猫。日本とはちょっとシステムは違うが、いわゆる保護猫を選択したテイラー。現在は、3匹に惜しみなく愛情を注いでいるのだという。

もちろん、スコティッシュフォールドも保護猫も猫には変わりない。現在、スコティッシュフォールドを飼育されている方の多くは愛情を持って飼育されている方が多いと思う。テイラーもヒカキンさんもめちゃくちゃ愛情を持って飼育しているのが画像から伝わってくる。ほとんどの方は、愛する猫に障害が出ても懸命にケアをされるに違いない※1。

※1:折れ耳同士の交配だと軟骨異常など骨や骨格、耳などにトラブルが出るケースが多い。

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オリビアちゃんが足を投げ出す姿が良く見えるのが気になる…@taylorswift公式インスタグラムより

しかし、怖いのはまったく知識なく、「かわいいから」「ブームだから」「有名人が飼っているから」と入手してしまうことだ。かわいらしい折れ耳もおじさんのような座り方も、奇形からくるものだとしたら……。単に「かわいい!」だけでいいのか、人間のエゴになっていないか、こういった事実があることを知ることも重要だと思うのだ。

テイラーの愛する猫たちの写真からそんな現実をちょっと考えてみてもらえたらと思うのだ。

テイラー・スウィフトと猫ちゃんたち…愛おしさが溢れているからこそ切ないフォトギャラリーはこちら

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「そして3匹に…」とテイラー・スウィフトが報告した時の写真。3匹目のベンジャミン・バトンちゃんと。幸せな空間 @taylorswift公式インスタグラムより

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美しすぎるベンジャミン・バトンちゃん @taylorswift公式インスタグラムより

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メレディスちゃんをプリントしたTシャツを着て @taylorswift公式インスタグラムより

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3匹目の名前を「ベンジャミン・バトン」と公表。目線が温かい @taylorswift公式インスタグラムより

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オリビアちゃんのイヤリングも @taylorswift公式インスタグラムより

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ショーのあと帰宅してこんな姿で待っている。そんな姿にテイラー・スウィフト自身が癒されているのが伝わってくる @taylorswift公式インスタグラムより

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2018年のクリスマスの写真。きっと彼女なら、猫たちが動きにくくなっても、愛をもってケアをしていくだろう。しかしその猫種の背景を知らずに「可愛い」だけでは飼うことはできないのだ @taylorswift公式インスタグラムより

文/FRaU編集部 伊藤学

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