C・ロナウドと一蓮托生は非常に危険な考え方だ

C・ロナウドと一蓮托生は非常に危険な考え方だ

  • J SPORTS|コラム(サッカー フットサル)
  • 更新日:2022/11/25

「わたし個人に関する質問には答えない。カタール・ワールドカップに集中したい」

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それはちょっとできない相談ね、クリスチャーノ・ロナウドさん。火力が高すぎる爆弾発言が物議をかもしているのだから、だれだって去就が気にかかる。話題を提供したにもかかわらず、その件に関しては答えない? おかしな話だ。無責任が過ぎる。

案の定、11月23日に行われたポルトガル代表の記者会見でも、メディアの質問はC・ロナウドの去就に関するものに終始した。出席したフェルナンド・サントス監督の表情は歪み、ブルーノ・フェルナンデスは苦笑するしかなかった。

なお、C・ロナウドとマンチェスター・ユナイテッドは、双方合意のうえで契約解除。現在、件の主役は無所属である。

こうして、ポルトガルはガーナとの初戦を迎えた。

結果的には3-2で勝利を収めている。内容はともかく、ビッグトーナメントの初戦は確実に──が鉄則なのだから、ポルトガルはまずまずの出だしといって差し支えない。微妙な判定とはいえ、C・ロナウドもみずから得たPKを決め、前人未到のワールドカップ5大会連続ゴールを達成した。

ただ、稀代のスーパースターによって少なからぬ規制がかかっていることが、改めて明らかになった。

C・ロナウドは運動量が少なく、守備意識も高くない。偉大なるキャリアに免じ、サントス監督によって、守備の負担を免除されているのかもしれない。37歳という年齢を考慮したプランなのかもしれない。

ボールロストしても奪い返すそぶりすらほとんど見せず、当然、守備のスイッチが入らない。ポルトガルが全体的に高い位置をとるのはリスクが大きい。したがってB・フェルナンデス、ベルナルド・シウバ、ルベン・ネベスなど、大会屈指の陣容を誇る中盤も下がらざるをえなかった。

なぜ、サントス監督はタレントぞろいの中盤を最大限に活かしたポゼッションを用いないのだろうか。2014年の就任以降、終始一貫C・ロナウドと “一蓮托生”。非常に危険な考え方だ。

もちろん、C・ロナウドは依然としてすぐれたストライカーだ。しかし、37歳で中三日の連戦はきつすぎる。彼の負担を軽減するためにも、ポゼッションは是が非でも採り入れるべき要素だ。

現チームのメインプランであるカウンターにこだわるのなら、アンドレ・シウバやゴンサロ・ラモスといった20代のアタッカーが先発。勝負どころでC・ロナウドを投入するのが得策だ。

カタール・ワールドカップのグループリーグで、ポルトガルはルイス・スアレス、ダルウィン・ヌニェス、エディンソン・カバーニという強力FWを擁するウルグアイと同居した。昨シーズンのプレミアリーグ得点王、ソン・フンミンが率いる韓国とは12月2日に対戦する。彼らにとって、低すぎるラインは格好の餌だ。

C・ロナウドの “取扱説明書” は、大幅に修正した方がいい。

文:粕谷秀樹

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